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名台詞 番外編その2

#32 「ミックスダブルス殺し屋VSボディーガード: Mixed Doubles」

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やっぱ、全編名台詞といえば、このEpも外せない。改めてセリフ拾ったら、やっぱ、深いですね〜、このEp。
特に、交差する、殺し屋とボディガードの会話部分は、彼らの人となりを表している様で、面白い部分です。
ただ…。どう聞いてても、ボーディ、フランクよりあんたの方があくとーよ…(爆)。


まずは訓練シーン。オニ教官二人がかりで揉まれて、ペーペー二人は息も絶え絶え?(爆)。

M「ほら、どうした!もう顎出したのか。お前もドイルの奴と同じだな。反射神経が全然なってない」
D「ナイフを狙え!」    (この後のドイルのセリフが、ボーディのセリフにかき消されて聞き取れません(号泣))
B「やったろうじゃねぇか!」
D「大事にしてやってくれよな。それは俺のシャツなんだから」    …。中身はどうでもええんかい
         
M「腹を立てろ。もっともっと怒れ。じゃないとずたずたにされるのはお前なんだぞ」
B「オヤジがそこまでやれって言ったのか!」      ボーディ、悲鳴に近いです
D「今だ!やれ!」
M「お前達を死なせたくないからやるのさ。いいか、甘ったれるな。これは遊びじゃないぞ」
D「ナイフを持ってるからってでかい事いいやがって」
M「お前、来い!ドイル」
         
M「ターザ!骨は折るな。可愛がってやるだけでいい」        
 …。可愛がって欲しくない。絶対欲しくない。心から遠慮したい。

         

B「ドイル」
D「なんだ」
B「皮肉だと思わねぇか」
D「何が」
B「書類によく職業欄ってのがあるだろ。お前なんて書く」
D「砂袋」
B「お役人でしょ」
D「ああ、そうだったな」
B「同じお役人でもお茶飲んでるだけの奴もいらぁ」
D「引退したくなったのか?」
B「いんや。オヤジの狙いがそれさ。引退させようって気だ」
D「どうして」
B「ほかに考えられるか?」
D「…。」
B「またいらしたみたい」

ぶんぶんヌンチャク振り回す、ターザ…。当たったら骨ぐらい砕けそう…。しかし、ボーディ。SASの訓練潜り抜けてきたあんたでも、音を上げますか…。CI☆5の特別訓練ってそんなに厳しいのね…。

        

朝、目が覚めると、スクランブルエッグの朝食が待っていた…。鍋にフォークで作ってるあたりが、笑えますが(爆)。

B「こりゃ夢だ。きっと夢だぜ」
D「あぁ?」
B「いびるのをやめたろ。生き延びたらしい」
D「俺達合格したのか?」

D「あったかい朝食ってのもなんか不気味だね」
M「傷だらけだな、二人とも。あざ、打ち身、擦り傷、生傷、と」
B「クレイジーだぜ」
M「だがやっとそれも卒業だ」
D「じゃ、帰れるのか?」
M「それ以上の傷はしないって事さ。いかに己の身を守るか、それを教えてきた。まあ、お前達には多少土台があったし、飲み込みもいい。二人とも一応合格だ。だがまだ100%じゃない。我々二人は軽くもんだだけだからな」
B「負け惜しみ言ってやがんの」
M「もっと凄腕の大物もいる。この程度の殺しはザラだ。お前らまだとろい。コーレイ部長はどんくさいんじゃなく機敏な部下をお望みだ。切れ味抜群。剃刀のような奴だ」

ターザからスクランブルエッグの皿を受け取り、ドイルが一口食った時、マクリーンが嬉しそうに言ったんですよ…。

M「卵、美味いか」
D「…。一服盛りゃがったな!」     これこれ、フォーク投げ捨てんでも(爆)。
M「いやいやいや、卵はたんぱく質がたっぷり、エネルギーだ」
D「それがどうした!」
M「20キロ走るにはエネルギーが要るだろ?」
B「20キロマラソン。大好き」      まだ笑顔のボーディ
M「そりゃあ結構」
B「な」
M「まず20キロから始めるんだな」
B、D「…。」                二人のげんなりした表情がかなり笑える(爆)。←外道

        

部下の仕上がりを見に部長のお出まし…。さて?

M「オヤジさん」
C「どうだ」
M「残骸を見に来たんですか?」
C「そいつは願い下げだな。仕上がりはどうだ」
M「まずまずですね。これで最高の部下が持てますよ」
C「これが最高か?」          確かに、伸びちゃいますがね(爆)。部長、それはないでしょ(苦笑)
D「ああ、オヤジさん」
B「こんちは」
D「俺達元に戻れるんですか」
       
C「伊達に訓練を受けさせたわけじゃないんだ」
B「言ったろ、ドイル。俺たちゃぶち壊し専門の作業員に格下げ」
C「私は大変な賭けをした。CI☆5の浮沈をお前達二人にかけた。自信があるか?ドイル」
D「どうかな」
C「ボルグか、それともモハメド・アリか」
B「どっちかといや、落ち目の方かな」
D「今体調は絶好調ですよ」
C「正真正銘の大物だぞ。パルサリ、あのパルサリ大統領さ」
       
C「情報は最小限の人数に押さえると言う方針で最初からお前達に話すわけにはいかなかった。だがもう知ってもいい。特別訓練をしたのはその任務の為だ。大統領の命をお前達にあずける」

…。部長、えらいもんを二人に賭けたんですね…(爆)。

       

C「相手もプロだぞ。あてにしてる」

一旦賭けたとなったら、きっちり信頼を口にします、部長。

       

マグナム弾で、的のど真ん中を次々とぶち抜くマクリーン。B&Dはまだまだ甘い…。

M「どうだ」
D「俺なんぞお払い箱にしたら」
B「そう、オタクが行ったら」
M「ターザ、コーヒーを頼む」

M「一昔前だったらな」
D「どう言うことだ」
M「その昔、香港で弾をくらってな。骨盤をぶち抜かれ、おまけに両腕を撃たれて海へ放り込まれてな。飛行機で送り返された。もちろん、一般席だ。その方が安全だったからさ。それからあちこちはぎ合わせて、元通りにしてくれたよ。新品同様にな。しかし敵は許してくれなかった」
D「マクリーン」
M「見事神経をぶち抜かれたんだ。俺は…。今の俺は撃ってくる敵にもう立ち向かえない。お前達に厳しくしたのはそのためだ。お前達が俺の二の舞になったらおしまいだからな。実力もないのに、最悪の状態で、30mの高飛びに挑戦したのと同じようなもんさ。その二の舞を踏まないために、俺の教えたとおりにやって、いつもベストの体勢を保つことだ。それにはこいつを使うといい。44マグナム、ストッパー付きだ」

       

B「ずーっと考えてたんだよ」
D「何を?」
B「特攻隊式の暗殺さ」
D「いつかの斧を持った連中のことか?」
B「ああ」
D「バカな奴さ。押さえるのに10分とかからなかった」
B「うん。あんときゃ一発で倒せたからいいけどさ。今度の相手を考えると並の弾ではたして倒せるかどうか」
D「ダムダム弾を使おうっていのか?」
B「おいおい、ジュネーブの協定をここで持ち出す気じゃないだろうな」
D「俺だってそれぐらいは考えてるさ」
B「だろ。止める手は一つ。殺られる前に殺るんだ。殺しても文句はないだろ?当日になってお前が決心するのを待っちゃいられないからな」
D「殺しじゃない。ダムダム弾だ」
B「殺しちまうんなら同じこったろ。殺るか殺られるかだ」
D「そんなモノ使う仕事なら俺は下りたいね」

非情ぶってるボーディは、こんな事言い出しましたけどね。結局はね…。

       

T「お茶がこぼれるだろうが!」

やけになって飛び込んでくるのはやめてね(苦笑)

       

さて、訓練終了。これからは仕上げ。その前に、パブでちょっとひと息の殺し屋コンビとボディガードコンビ。

J「あれが仕事だよな」
F「仕事って?」
J「だってそうだろ。肉屋でもパン屋でも、働いてる奴等さ、まともに。9時から5時まで弁当もちで」

…。何も知らないジョーは、車から降りてきたB&Dを堅気と信じてこんな事ゆってたんですけどね。でも、あれが堅気に見えるんなら、ジョー、いっぺん視力検査してもらって来い。ってゆーか、脳波の検査?(爆)
       
 「いらっしゃい。何にしますか?」
B「なんて聞いたの」
 「耳にチャックでもついてるの?」                今日耳日曜(爆)
B「この子ジョークがうまいねぇ」
 「ねぇ、あんた達飲みに来たの?それとも冷やかしなの?」    姉ちゃん、追い出せ、こんなの(爆)
D「ビールを二つもらおう」
 「はい。ビールふたつね」
B「どばーっと行きたいね」                        あくまでにこやかなボーディに対して
D「ああ、俺もだ。胸のつっかえ流しちゃいたいもんな」       ドイル、目が怖い…。
B「訓練受けてから言う事冴えないよ」

       

…。これが運命を決めた一瞬…。ああ、情けない…(号泣)。
どうにかしてくれ、このスケベども!嬉しそうに身を乗り出すんじゃない〜〜〜(号泣)。

       

B「くそったれ!俺の車!」

暴れ者に車のフロントガラスを割られちゃったボーディがドイルと飛び出して、暴れ者と大喧嘩おっぱじめたりして。
お前ら、大事な任務の前に何やっとるだ。
    
F「やってるやってる」
J「バカな奴等だ。一銭にもならないのに」      ジョー…、そういう問題ではないのだが…。
       
F「喧嘩で死んじゃつまらないぜ」
B「ああ、あんがと」

ジョーが止める間もなく、ボーディに加勢してくれたフランク。いい人ねって言いたいとこだけど、フランクももしかしてただの喧嘩好きだったりして(苦笑)

       

さてここからは問題の、殺し屋コンビとボディーガードコンビの会話が交互に流れるシーン。

B「なあ、いいかげんにしてくれ。もう」
D「何の事?」
B「わかってるくせに。頼むから」
D「ただクレアの話をしただけ」
B「ああ、わかってるって。ねむれやしないよ。次は俺に、もう決心したかって聞くんだろ?
D「…。したのか?」
B「やっぱし」
D「ただちょっと気になっただけさ」
B「ああ決心したよ。手紙も全部書いた。まずやる事はそれだろう。手続きってやつさ」
       
D「信じるか?死んだら何もないって」
B「お前は」
D「…。」
B「刑事ってな証拠のないものは何一つ信じないものだろ?」
D「そうかな」
B「俺はそうだよ。信じられるのは自分だけ。生まれつき背が高くてスマートでハンサムで、しかも実に慎み深い男だよ」               ボーディ、そこで笑っちゃったら説得力なくなるよ?(爆)。
       
J「悪いカード引いちまった。それだけさ」
F「どう言うこと?」
J「つまらねぇ家、つまらねぇ街、つまらねぇ時代。とことんついてねぇんだ」

人生楽観的なボーディに対して、悲観的なジョー。こういう性格の違いが、二人の今の立場を分けたとも考えられるかな?
       
D「俺もかなりの悪童だったよ。ガキの癖に友達をナイフで傷つけてな」
B「へぇ」
D「俺が育った街にはガキ大将がいっぱいいてな。何かしでかしてはさっさと逃げる。絶対捕まらない」
       
D「それで軍隊に入った。修行の為に」
B「みんなそう言うじゃないか」
D「ああ、何もしないよりはましさ。しかし、辞めてよかった。ここに入れたからな」
B「冗談だろ」             このはき捨てるようなボーディのセリフ、みょーにマジです(爆)
D「いや、軍隊ってとこはやる事が決まってる。悪党どもがやる事とたいして変わりないじゃないか。
青コーナはがよくて赤コーナーは悪い。…お前は?」
       
F「刺激だろうな」
J「刺激?」
        
B「金だよ」              
D「それだけか?」
B「ああ、金だよ。それで充分さ」           ボーディ、そのむちゃくちゃに嬉しそうな顔は何(苦笑)
D「他に訳があるだろう。それだけじゃ寂しすぎる」    ドイル、真面目に相手にするな(爆)。

刺激と言ったフランクと金と言ったボーディ。逆なら頷けるけど、ボーディ、金目当てに公務員になったって意味ねーだろ(爆)。ふん、悪ぶってるところが可愛いぜ(爆)。
       
F「こんな風でもさ。俺は生きてんだ」
J「死ぬまではな」

フランクもボーディと同じようなスタンスのようで、結構オプティミスト?なのに、ジョーってば暗すぎ…。
       
B「死んで花実が咲くものか。…。なあ、天国行けるかな。…。やっぱりだめかな?………俺天国行きの予約券買ってあるんだ。お前さんと一緒になるかも。電車を間違えて乗るなよ。じゃねぇと一緒になれないもんね」

一部で物議をかもし出した(爆)このセリフ…。確かに、これって死ぬ時は一緒だって意味になるのか?

       

大統領到着まで後数時間。生死をかけた任務の直前、ふと本音を漏らしてしまったB&D…。

C「餌で釣るわけじゃないが、これが終わったらお前らに2週間の休暇をやるぞ。じゃ、後で」
B「2週間」
D「嫌な感じだな」
B「怖いのか?」              ドイルの方へ向き直るボーディ。
D「…。ああ、お前は」           サングラスで表情を隠すドイル。ずるい(苦笑)
B「…怖いさ。いつだって」        目を伏せるボーディ。

怖いもの知らずには優秀なボディガードは勤まらない。怖いものは怖いと認める勇気も必要。本音をのぞかせたボーディの表情は、どこか寂しげでした…。
 
       

全てが終わった後、フランクの死体を見て激昂する部長と、寂しげなボーディ…。

C「ダムダム弾か。馬鹿どもが、何故こんなモノを使わなきゃならんのだ」
B「ふとそんな気になって使ってしまったんじゃないですか」

ドイルが反対しなければ、もしかしたら、ボーディもダムダム弾を使ってたかもしれない。
そして、運が悪ければ、ここに倒れていたのは、自分かもしれない。さまざまな思いがよぎったであろうボーディとドイルは、やはり寂しげでした。


名台詞を抜き出したらテープが傷む…。だって、一度ではなかなか聞き取れないから、何度もまき戻しするもんで。だから、1本分抜き出したら、時間は倍以上かかるんですよね…。要らないシーンを早送りしても。
昨年アップした名台詞は、そういう意味で特に面白い一部のセリフしか抜き出せませんでした。
だって、やり出したら止まらなくなるんですよ〜(号泣)。

このEpは、セリフの面白さもさることながら、ボーディとドイルの表情がいい。特に、訓練受けてる時の情けないところは(爆)。
二人の会話が多い分、いろんな表情が楽しめるEpですが、二人だけだからこそ、つい漏らしたような本音も聞けて、美味しいEpであります。
しかし、全編シリアスのこのEpで、唯一のお笑い?シーンが、ラストの重要な伏線になってたってな、どうよ…。