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カットシーンの小部屋

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その2 #7 「右手がダメでも左手があるさ:Close Quarters」


カットシーンは6箇所。シーンごとげずられてたのは、週末の予定を話す、ボーディとドイルの会話と、車中でのドイルと部長の会話でした。後者は実にもったいないです…。
後は、篭城シーンから3箇所。まあ、なくても大筋には関係ないですが、もったいないですねぇ(号泣)。
真面目の部屋でもひとしきり泣きましたが、こうやって、ちゃんと読んでいけば、ますますカットされてしまったのが悲しいです

このEpでは、台詞にいろんな意味が含まれてる部分が結構ありました。でも、直訳したって意味は通じないんです。だから字幕を参考にさせてもらって、意訳を通り越した会話になってます。
その部分は英文の方に解説を入れてます。

翻訳協力匿名希望の友人A

<冒頭、ドクターとボーディの会話がもう少し長かったのです>

Dr「あと1週間ってとこだな」
B「1週間?」
Dr「復帰はその時決める。練習するのはいいがやり過ぎないように」




<ボードに貼られた手配写真を一通り眺めた後のボーディとドイルとの会話>

D「たいしたことねぇよ。単なるいつもの警戒注意報さ。マイヤー・ヘルムートグループだってさ」
B「ふーん」
D「とにかく、いいタイミングだったな。で、週末はミシェルとお楽しみか?」
B「ジュリア」
D「ジュリアか。可愛いジュリアは週末空いてたのか?」
B「ああ。彼女と一緒に川遊びさ」




<ボーディが外の物音に気付き、裏口ののぞき窓をそっと開けると、ちょうどこちらをのぞき込んでいた敵がいきなり発砲。咄嗟によけたボーディをかすめ、弾はジュリアとサラの間の鏡に着弾。鏡を割りました>

B「ツイてるな」
M「お前のツキはそれまでだ」




<ボーディを探し、車を走らせる部長とドイル。その車中での会話>

C「お前からボーディの話を聞いた事はなかったな。お前たちを組ませてから、そうだな、2年か?」
D「2年と3ヵ月です」
C「充分だな」
D「何がです?」
C「奴がお前をイラつかせるには」
D「確かにね。ボーディは俺をイラつかせますよ。毎日ね」
C「正反対の性格をしておるからな」
D「ええ」 
C「だが、うまくやっておる」
D「ええ、俺があいつの背中を守り、あいつが俺の背中を守る。そうやって俺たちは、今日まで生き残ってきました。少なくとも、今朝までは俺たちは二人とも生きていた…」
C「ああ。ボーディはわしにとっても頭痛の種だし、それはお前も同じだ。だが、わしはお前達には生きながらえて欲しい」




<篭城中の会話の一部がカッとされてました。時間が経ち、そろそろ疲れが出てる頃です>

B「さて、一応、まとめ役は俺だ。ゲームかいいかな、それとも歌でも歌うか?。楽しくやろうじゃないか。どう?そうやってりゃ、助けがくるまで死にゃしないさ」
J「ボーディ、黙ってて」
B「無理もない。目の前で人が一人殺されたんだからな」
S「無理に出ようとしたからよ」
B「『黙ってて』か…」

S「彼らはすぐにはやって来ないわ。じっと待っている。状況を見計らってどうするか決めているのよ。すぐにはやって来ない」




<屋根裏に追い込まれたボーディ達。サラとジュリアがボーディを責めます>

S「なぜその男を放り出さないの?放り出せば、彼らがつれて帰るわ」
J「その通りよ、ボーディ」
B「ダメだ」
J「何故ダメなの?放り出したら…」
B「ダメだ!」
J「どうして?何故よ、訳を言って」
S「彼女の言う通りだわ。私達はその訳を知る権利があるわ」
M「同感だね」
B「てめぇは引っ込んでろ!俺に理由を聞かれてもわからねぇよ。こいつらが憎いからか?俺が負けなくないからか?俺だってわからねぇんだ。部長に聞いてくれ。多分、部長なら説明出来る筈だ」
J「部長?」
B「コーレイ部長ならわかる。俺にはわからねぇんだよ」
J「そうやって、言い分を通すのね」
B「俺がこの銃を握ってられる限りはな」
J「握ってるですって?ほとんど感覚もないくせに」


<冒頭、ドクターとボーディの会話がもう少し長かったのです>

DOCTOR: I suggest you argue it with him. Another week should see you all right.

BODIE: A week!

DOCTOR: One week, and I'll certify you fit for duty again. Meanwhile, give it a little gentle exercise, but don't overdo it.

       

<ボードに貼られた手配写真を一通り眺めた後のボーディとドイルとの会話>

DOYLE: You didn't miss much. It's just a routine stay alert. Myer-Helmut Group.

BODIE: Yeah?

DOYLE: Anyway, your timing's perfect. Well, didn't you tell me the lovely Michelle was free this weekend?

BODIE: Julia.

DOYLE: The lovely Julia was free this weekend?

BODIE: Yeah. I'll take her on the river.

DOYLE: Yeah.

       

<ボーディが外の物音に気付き、裏口ののぞき窓をそっと開けると、ちょうどこちらをのぞき込んでいた敵がいきなり発砲。咄嗟によけたボーディをかすめ、弾はジュリアとサラの間の鏡に着弾。鏡を割りました>

BODIE: Seven years' bad luck.

MYER: Yes, bad luck. But you haven't got seven years.

★解説★
Break a mirror, and you'll have seven years of bad luck.
「鏡を割ると7年の不幸がある」という西洋に古くから伝わる迷信らしいです。
銃弾が鏡を割ったのでボーディのこの軽口が出たのかな。

       

<ボーディを探し、車を走らせる部長とドイル。その車中での会話>

COWLEY: You've never told me about Bodie. I made you a team, what, two years ago?

DOYLE: Two years and three months.

COWLEY: That's long enough.

DOYLE: Long enough for what?

COWLEY: For him to get up your nose, irritate you.

DOYLE: Oh, he does that, all right. Every day, he does that.

COWLEY: Chalk and cheese, eh?

DOYLE: Yeah.

COWLEY: Ah, it's worked well, though.

DOYLE: Yeah, I've watched his back, he's watched mine. We're both still alive. At least, this morning, we were both still alive.

COWLEY: Aye. Aye. Bodie gets up my nose, too, and so do you! But I want you both to stay alive.

★解説★
Chalk and cheese は、ボーディとドイルの設定のところにも出てきますね。正反対の物のたとえです。

       

<篭城中の会話の一部がカッとされてました。時間が経ち、そろそろ疲れが出てる頃です>

BODIE: Now, I think this is the bit where I show my quality of leadership. Yes, organise games, singing, hmm? Keep us all occupied. Interested? So we don't die of exposure. [to Sara] You know, this is--

JULIA: Shut up, Bodie.

BODIE: Ah, you saw the film, too, eh? Yes, the dissenter; the mandatory coward who cracks and runs wild--

SARA: Climbs out of a window and gets himself killed?

BODIE: Yeah. Shut up, Bodie.

SARA: They're a long time coming. Sit tight and wait. Put two and two together. They're a long time coming.

★解説★
the dissenter というタイトルの映画があるようです。年代が合わないので、その映画を指してるかどうかはよくわからないのですが。直訳すると、
ボーディ『ああ、あんたもあの映画を見た? そう、"The Dissenter"。精神がイカレて好き勝手する委任統治国の腰抜けが――』
サラ『窓から出ようとして殺される?』 (牧師の運命を当てこすってその映画でもそうだったの?と皮肉で言っている)

       

<屋根裏に追い込まれたボーディ達。サラとジュリアがボーディを責めます>

SARA: Why don't we throw him out? That's what they want, that's what they're asking for.

JULIA: Makes sense, Bodie.

BODIE: No.

JULIA: Why not? Look, if we throw him out--

BODIE: No!

JULIA: Why? I want to know why?

SARA: She's right. If we're going to die, we have a right to know why.

MYER: I agree with you.

BODIE: You keep out of this! I don't know why. Because I hate his kind? Because I don't like to lose? I don't know why. Ask Cowley; maybe he can tell you.

JULIA: Cowley!

BODIE: Cowley's all right. Look, I don't know why. Because I say so.

JULIA: And what you say goes?

BODIE: Yeah, so long as I'm holding this gun.

JULIA: Holding it! You can scarcely feel it.