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名台詞 番外編その3

#18「『愛される警官』ばかりじゃないぜ: In the Public Interest」

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久々の名台詞1話分抜き出しネタは、「レイモンド・ドイル、ここに童貞を捨てる」(爆)のこのEpにしてみました。
さすがに、台詞書き出しながらだと1本見るのに時間がかかるんで、一気に全部は無理(汗)。ちょっとずつアップしていきます(汗)。



爽やかに帰路に着く部長?
え?部長は徒歩通勤ですか?健康的でいらっしゃる。
ちゃんとつけられてたのに気付いてらっしゃったのね〜。さすが、部長。ってか、あれだけゆっくりしたスピードで走ってりゃ、変に思われて当たり前だって。

C「ようし、なんでわしを尾行しとったんだ。…トーマス・ヘンリー・ペリンか」
P「そうだ。あんたコーレーだろ。ジョージ・コーレー」
C「コーレーさんだから命は助かったんだ。おい、ペリンとやら、何の目的でわしをつけてきたんだ」
P「あんたに会って話したかった。あんたなら信じられる」
C「どういう事だ」
P「あんたやCI☆5の事を読んだ。圧力には負けない…」
C「いったい何を言いたいんだ!」
P「権力を傘にきた警察の横暴なんです。…強いんだな」
C「お前は運がいい。2,3年前なら手を折っとるぞ」                 手をへし折ってやるとは、しょっちゅうおっしゃってますが…。
P「丸くなったわけ?」                                  部長にンな事言うとは、この命知らず(笑)。 
C「わしの部屋はあっちだ。さあ、カバンを持て。いやいや、先に立つんだ。そこまで丸くなっちゃおらん」

                       

in部長のお部屋。

P「追い出されてきたんです。あそこはね、町のどんな裏通りへ行っても、町外れでもポルノ雑誌1冊も見えやしない」
C「なくて困るというもんでもなかろう」
P「いや、ポルノだけじゃない。ヌード雑誌もダメなんです。まるっきり。ぼくも、そんなのはどーでもいいんだけど」
C「ではなんで…」
P「そんなのは氷山の一角なんです。コーレーさん。僕はゲイ青年同盟の事務をやってます。ぼくはホモじゃないけど、友達に大勢いるんで。世間の無知と偏見に苦しむのを見てきました。2週間前にあの町に支部を作りました。ホモが安心していつでも集まれる場所を提供するためでした。でも、オープンする前に潰されたんです」
C「潰された?」
P「市民が反対して。そういうような噂は聞いてました。よくある事です。どこでもそうです。でもあの町は異常だ。我々を追い出して、センターをぶっ壊したんです」
C「誰が」
P「まるでヤクザだ。覆面した」
C「残念だが、どこでもそういうのはおるんだ。一部でそういう事があったとしても…」
P「ぼくは警察へ届けました。退去するつもりがない事も話しました。警察は調査するってお決まりの返事をしました。するとまた奴らがやって来て、今度ははっきり教えてくれました」
C「何を?」
P「その晩の内に出て行かないとどうなるかをじっくりとね」
C「…。これはひどい。…警察ではなんと言ったんだね」
P「届けてません。あの時、僕は一人で残ってたんです。表向きは閉鎖に見せかけるためです。僕がいる事も出て行く意思のない事も知っていたのは…。警察だけなんです。僕は警察には話しませんでした。もう警察は知ってる。そんな気がしたからです」

                       

ペリンの話を聞いて、早速大臣に直訴?の部長。

大「君から会いに来てくれるとはな」                        …。心なしか、嬉しそうですね。大臣…。
C「ご多忙中すいません」
大「どういうことだね?君が地方警察に関心を示すとはね」
C「地方と言っても、わが国でも典型的な地方警察ですよ。まだ調査はされておらんでしょうな。まあ、当然でしょう」
大「調査の必要はないのだよ、ジョージ。あれこそ我が内務省が注目している唯一の地方警察なんだ」
C「何故です」
大「模範的なんだよ。グリーンが赴任してからわずか三年で」
C「グリーン?」
大「ジェリー・グリーン。あの署の署長が徹底的に大掃除を開始したんだ。そして、実に清潔な町にした」
C「たいしたもんですな」
大「驚異的だよ。3年間で犯罪発生率をなんと22%引き下げ、逮捕および有罪は…」
C「22%とは前例がありませんな」                          このあたりから、部長の表情が険しくなります。
大「内務省の記録でも新記録だ。グリーンは厳正に法を執行しとるんだよ、ジョージ」
C「だが、程度問題だ」
大「ん?…ジョージ。まさか、グリーンをつつこうというのではあるまいな」
C「何とも言えません」
大「ジョージ」
C「信頼していただけますね」
大「もちろん。全面的に、信頼しとるよ。言ってみたまえ」
C「大臣と私だけの事にして下さい。部内にも、これは漏れない様にお願いします。グリーンの治安のよい町を調査する許可をいただきたい」
大「理由は言えんのだろうね」
C「そう、現時点では…。許可いただけますね?」
大「よかろう」
C「どうも。それで安心しました。すでに、ドイルとボーディを派遣してありますので」

部長。やる事早すぎ。

すでに、問題の町に来ていたふたり。繁華街らしき通りの傍に車を停めて、感慨にふけるのはドイルちゃん(笑)。

D「この先にさ、古い映画館があったんだ。きったねぇ小屋でさ。親父のコート無断借用して、低い声出してポルノ見に行ったもんだ」
B「生まれ故郷はダービーじゃないの?」
D「ああ、そうだが。ちょっといたことがあるんだ。…変わったな…」
B「そう、どんどん変わるよ」
D「あの奥にさ、ほら、あそこ。あそこの奥んとこにダンスホールがあってさ。すごいブロンドがいたんだ。アン…、いや、アネットだ。あれが初めてだ」

いくつでポルノ見てたんだ、そこのマセガキ。初めてって、何が?と突っ込み入れてしまおう(笑)。
思い出に浸るのはいいけれど、駐車場でもない所に車を停めてるとね。すかさず、やってくる人がいるんだよね。

D「おう、来た来た」

窓をノックされたら、開けない訳にはいきません。ここで、開けずに閉じこもっちゃったら、銃を向けられても文句は言えませんので(笑)。

B「なんですか?」
警「駐車禁止区域に駐車してますよ」
B「は!うそ!」
警「車を歩道に寄せ車輪は回転を止めている。これが駐車の定義です。なんなら、違反切符を切りましょうか」
D「いやいやいや、もう出ますよ。さようなら」
B「ばか、逃げなくても」                          慌てて車を出すドイルにボーディが文句をたれる
D「当分は観察が仕事でしょ」
B「だが、いばるポリは許せねぇ」                    ボーディ、君の隣にいるのは、そのポリあがりの男だ(笑)。

                       

所変わって、こちらは、問題の警察署内。なにやら話をしてるのは、問題の署長グリーンと、言動過激な、その部下チャイブ。

G「ところで、この土曜のサッカーの試合だが、この前のような騒ぎは…」
Ca「だが、騒擾罪は避けられませんな。ビジターの応援団はそれで有名なんです。この町には初めてやって来るんです」
G「この試合はテレビ中継もされるだろうが、警察の暴力などと、うるさい論議を呼びたくないんだ」
Ca「ですから、制服警官を最小限にとどめます。私のその、特捜班を私服で出します。見分けが付きませんからな」

この頃の日本にゃ、まだサポーターって言葉もフーリガンって言葉もなかったんだね。

                        

その頃?ふたりはホテルにチェックイン。

D「はい」
 「レイモンド・ドイル。ロンドン…。あの、住所ちゃんとお願いします」
B「へぇ、手紙でも出すの?」
 「警察のチェックがありますから」
D「え?」
 「厳しいんです。週に一度宿帳を調べられるんです。場所に寄よっちゃ毎日なんですって。お部屋は階段上がった右側です」

はい。ここが話題のシーンです(笑)。3つ並んだカバン、その中の、一番軽いアタッシュケースだけを持ってとっとと行っちゃうドイルちゃん。そのドイルをにらみ付けながらも、残った大きなスーツケースを2個とも持つ、健気?なボーディ(笑)。振り回されてるよな〜、ボーディ(笑)。
部屋に入ってから文句たれます。

B「相部屋は嫌いなんだなぁ。特に野郎とはね。それにどうだい、このボロさ加減」
D「今回は我慢しろ。オヤジに言われたろ?目立つなって」
B「ああ。…上を見りゃきりがねぇが…。線路の傍でなくてよかった」

窓から外を眺めてたら、聞こえてきたのは列車の音。思わず笑ってしまうふたりが可愛い(笑)。

                       

二人がまず偵察に出かけたのは、パブ。
入り口で、なんやらカードをチェックする怖いおにーさん付き。あのふたり…、どーやって入ったんだろう…。
ふたりにグラスを手渡しながら、お店の主、サリーさんは注意を忘れませんでした。

S「いい?人に聞かれたら会員だって言うのよ」
B「はいよ」
D「誰が聞くの?」
S「きょうびは怖いからね。わかりゃしないよ」                 会員じゃなきゃ、飲んじゃいけないのか?…。

席に着き、お酒を飲みながら、パブに集う客を見回すふたり。

D「ワルだな。ここさ。ワルのたまり場だ。臭いでわかる」          ドイルちゃん、その髪に埋まりかけてる?サングラスが可愛い?(笑)
B「ワルはワルでもチンピラ風ばかりか」

入ってきたのは、小柄な男。その男を見たとたん、サリーさんの顔色が変わりました。

S「テリー」
T「サリー」
S「あんたに飲ませたら、営業停止だよ。店に入れただけで免許取り上げるって言われたんだから」
T「一杯だけ頼むよ。友達じゃねぇか。2年つとめて出てきたばかりなんだぜ」
S「しょうがないわね。じゃ、一杯だけよ」
T「いつまでもいやしねぇよ。いられねぇんだ。どうしようもなくて来たんだ。少し、借りてぇと思って。20でいい。汽車の切符代」
S「じゃ、他所へ行くの?」
T「行きたかねぇけど、サツに言われてよぉ。…すまねぇなぁ、恩に着るよ。俺はあの…」
S「礼はいいから、さっさと早いとこ飲んで出て行っとくれ」
T「わかったよ。ごちそうさん」

ビールを一気に飲み、追い立てられるように出てきたテリー。気付くと、少し離れた場所にはパトカーが。ひるんだテリーが引き返そうとしたら、揉め事?の気配を嗅ぎ取って、後を追って出てきたドイルにぶちあたり。サングラスかけると、強面の迫力出るねぇ(笑)。ボーディは素顔でOK(笑)。

D「駅へ行くんだってな」
T「そう、この足でね。切符代借りたから出て行きますぜ」
B「そいじゃあ、送らせて貰おうか」

…。君達…。その人相の悪さといい、剣呑な雰囲気といい、どーみても、よくておまわり。下手すりゃ、やくざにしか見えんですぜ(笑)。
腰がひけてるテリーを車に乗せて、駅へ向かいます。

T「オタク、デカじゃねぇの?」
B「誰が」
T「やっぱ、デカか」
D「誰が?」
B「この町に乗り込む計画なんだ」                 やくざのふりしても、違和感ないわ〜、ボーディ(笑)。
T「乗り込むぅ?」
B「ああ、シマの拡張考えてるんでな」
D「敵の勢力を知りてぇのさ。…20出すぜ」            20出すぜって言ったのはドイルだけど、
T「20?」                                実際に出したのは、ボーディなんだよね(笑)。これって経費で落ちるの?(笑)。
B「20」
T「やめときな」
B「え?」
T「知りてぇって言うから教えてやんのさ。この町はどーしよーもねーんだよ。俺がなぜふけると思うね」
D「なぜだい」
T「サツのせいだよ」
B「出て行かねぇとどうなる」
T「2年つとめて出てきたばかりがよ、また逆戻りだ」
D「ああそうかい、でっち上げでやられたか?」
T「ばっちりとよ。だが、俺はまだよかった。あの、ヘンリーやカーソンや、ジミー・フリンなんてのはよ、ひでぇもんだぜ」
B「フリンて?」
T「足を洗おうとしてた。サツも知ってた。みんな知ってたのに」
D「どうなった?」
T「終身食っちまった」
D「どこで?」
T「ここさ。模範的刑務所でよ」

T「ありがよと。シマの拡張なら他の町にしな。ここにゃ、芽はねぇな。まるっきりだめだ。ほんじゃこれで」

それにしても、このシーンって、真昼間だったのね。テリーが外へ出てきたら、明るいからびっくりしてしまいました。飲むってゆったら、夜を想像してしまうのは想像力貧困?でもさ〜、日本人の感覚だと真昼間からビールかよ〜になるんだけどね〜。お国柄の違い?

                       

ここは刑務所前かい?模範的な。
一応、テリーの言葉の裏づけを取りに来たのね。でも、ンな終身刑喰らってる囚人に面会したりして、目ぇつけられんか?

B「それで?…フリンはなんて言ってる」
D「信じていいと思うぜ」
B「でっちあげか?」
D「証拠は全部状況証拠ばかり。地元のやくざが殺されたが、犯人の手がかりなしっていうよくある話だ。昔そのやくざにフリンが雇われてたのがわかった。すると、証拠が次々出てきた」
B「なぜ、でっちあげだと?」
D「それもフリンが説明してくれた。この町には迷宮入りはないんだとさ」
B「オヤジに知らせよう」

                       

ふたりの報告を受けて、部長は大臣に報告。今度は大臣が、部長のお宅へ出向いてくださいました。

大「今回は趣を変えて、わしが出向いたよ」
C「どうも」
大「展開はあったかね」
C「ごくわずかながら、不審な点がありましてね。法律家としてのご意見を伺いたいと思います」
大「もう昔の事だよ、ジョージ」
C「裁判記録の行間を読んでいただきたいんですよ。まず第一に、フリンと言う男の件です。殺人罪で起訴されてます」

                       

その頃ふたりは、まだ町に残って、偵察中。
今度は別のパブの駐車場で張り込みかい?
その酒場の駐車場で張り込みしてるあやしい人影は、ふたりだけではなかったところがミソ。だからさ〜、酒場の駐車場で張り込むなんて、あからさまな事するなよ〜〜〜。某国の警察でも、ゴルフ場からちょっと離れた所で張ってたぞ?(笑)。
両手に花でご機嫌で出てきた酔っ払いおじさんの下りはさくっと省略させていただきます(笑)。
一応、たくさんいるお巡りさんの前で、飲酒運転はしません。車をロックするだけですって、公言して、タクシー呼んで先に女の子乗せたんですがねぇ。
車をロックしてたら、お巡りさんがやってきました。

警「失礼ですが」
酔「なんだ」
警「酒を飲んでおられたと思われますので、運転をされるについては、飲酒テストをお願いします」
酔「テスト?よせよ」
警「拒否されるんですか?」
酔「拒否?そりゃ拒否いたしますよ。運転されるについては?ロックしてたの。ロック」
Ca「テストを拒否する以上、逮捕する権限が生まれるんだ」
酔「おいおい、タクシー待たせてんだ。知ってるだろ。ロックしに行くだけだって言っただろ」
警「どうぞ」
酔「おい、なんだい、こりゃ」                 思わず、差し出された機器を払いのけてしまった酔っ払い。当然の反応だと思うが…。
Ca「警察の備品を損傷した。逮捕したまえ」        思惑にはまったというか、どんどん罪状が増える…。どっちがあくとーだか(怒)。
酔「逮捕だと?」                         ただでさえ理性の飛んでる酔っ払い。逮捕って言われりゃ、暴れるよな。
Ca「公務執行妨害だ。手を貸してやれ」

数人がかりで取り押さえられた酔っ払いをさらに殴りつけるのは、チャイブ。それを止めたのは、正義の味方のドイルちゃん?←どこが

D「いい加減にしろ。それが抵抗を排除する最小限度の行使か。もう抵抗はしてないぞ」
Ca「ほう、弁護士みたいな言い方だが」
D「当然の権利さ」
Ca「なるほど。エドワーズ。こいつは先週の水曜のサウスストリートの押し込みじゃないか?」
E「はい、よく似ています」
Ca「そうだ、手配にそっくりだ。連行して取り調べろ」
B「そいつは無理だねぇ。先週水曜にはこの町にはいなかったぜ。証人もいる。気の毒だが、誤認逮捕って事になるぜ」
Ca「名前は?警察にも権利はある。駐車場を徘徊していれば挙動不審と見てもいいんだ。名前は!」
D「ドイル」
Ca「お前は」
B「ボーディ」
Ca「住所は」
B「ふたりともディークストリートのスターホテルに泊まってる」
Ca「地元じゃないか」
D「幸いにしてね」

逆らったドイルを、押し込み強盗の犯人に仕立て上げようとしてしまうあたり、ほんとに、どっちがあくとーかわからんな。
それにしても、ボーディ。珍しく襟元の開いた服ね。デコルテ?が綺麗よ(爆)。もうちょっと、鎖骨まで見せて欲しかったけど。

                       

自分に逆らったふたりが許せないチャイブは、署に戻ってから、ロッカーに入ってた酒をあおってたりして。あの〜、お巡りさんが、署内のロッカーにそんなもん入れてていーんですかい。
どうにも腹の虫がおさまらないのか、大きな声で部下を呼びつける。

Ca「エドワーズ!エドワーズ!さっきのふざけた二人連れだが」
E「はい」
Ca「スターホテルに泊まってる。やつら俺を小ばかにしおった。気に入らん。ふたりともだ。署長もああいう人種をお好みにならんはずだ」
E「はい」
Ca「礼の手で追い出してやれ。明日だ」

                       

署長に報告中のチャイブ。

G「サッカー応援団の取り締まりは見事だった」
Ca「申し上げたとおりです。この町では騒ぎは絶対起こさせません」
G「結構。他には?」
Ca「いえ、何も。ああ、そうでした、好ましからざる人物が2名おります」
G「証拠は握ってるのか?」
Ca「いえ、しかし、私の第六感ではトラブルの元です」
G「君の第六感は信用できる。優秀な警官はそうあるべきだ。好ましからざる人物は私の町には置いておきたくない」
Ca「はい、署長」

これが優秀な警官だってんなら警察も気楽な仕事だよな(怒)。

                       

翌日、ホテルを出て、車を走らせるふたり。運転してるのはドイルちゃん。“いばるポリは許せねぇ”ボーディは、そのいばるポリがのさばる町からとっとと出たいのですが、一応、お巡りさんあがりのドイルは、お巡りさんを信じたいと思ってたりして…。ふっ、甘いね…。

B「ゆうべのだけでもう充分だろ?警察のやり方はさ」
D「確かにひでぇが、あんなのひとりだけかもしれないだろ?よく見なきゃ」
B「フリンはでっちあげでやられてる」
D「本人がそう言ってるだけだ」
B「なあ、もうロンドンへ帰ろうぜ。お家が一番だよ。家にゃ従兄弟も待ってるしさ。そいつ、可愛い赤毛なんだ」
D「待たしとけ」
B「へぇ、そんな事言っていいの?電話番号教えてやろうと思ったのに」
D「ほう、その気もないくせに」
B「ほんとだってば」

気持ちよく?車を走らせてたら、聞こえてきたのはサイレンの音。パトカーが追い越してって前で停まりました。こりゃ、停まらんとしょーがないです。

D「やんなるね」

降りてきたのは、エドワーズ。

E「おはよう」
D「おはよう」
E「エンジン切ってください。あなたの車の後を100m走りましたが、その間、時速50キロから55キロ出ていたことを確認しました。ここは制限40キロです」
B「55、冗談じゃない」
D「すいません、ちょっと話してたもんで」
E「免許証と保険証を拝見。…書類を検討のうえ、起訴かどうかを決定する事になると思います」
D「どうも」
B「勝手にしやがれぃ!」
D「押さえて押さえて。押さえろよ」

ポリの言いがかり?にボーディがキレかけ。それをいっしょーけんめーなだめて、車を出すドイル。

D「少しは出てたかもな」
B「え?あのポリ、夕べあそこにいた野郎だったぜ」
D「ほんとか?」
B「ああ、間違いないね」

が、しかし。すぐにまたサイレンの音が追っかけてきて…。

D「またかよ」

車を停め、唸る二人。

B「いくらなんでももうわかったろ。にらまれてる」

降りてきたのは、もちろん、エドワーズ。

E「おはよう。今信号無視やりましたね」
D「信号無視。冗談じゃない。青だったぜ」
E「本官も同僚も見ました。確認しましたよ。免許証を保険証を拝見」
D「見せたばかりじゃないの」                             この口調が、お坊ちゃん先生そっくし〜〜〜〜〜♪
E「もう一度拝見します」
B「押さえて押さえて」
E「検討の結果…」
D「起訴するかどうか決めるってんだろ?二度も言う事ないよ」
E「もっと慎重に運転される事ですな。この町は、清潔で安全な誇るべき町です。この町の厳しい運転規則に沿って運転できないようなら出て行かれるべきですな。それも直ちにです」

10キロ程度のスピード違反なら、もしかしてやってたかも?と思うのがドライバー心理ってもんですが、信号無視は記憶にないドイルちゃんが、マジギレ寸前。押さえに回るのはボーディの仕事(笑)。
嫌味のとどめをさされ、ドイルも観念。

D「赤毛って綺麗な子かい?」
B「帰るか?」
D「もう潮時らしいや」

                       


さて、ここは部長の部屋でしょうか。議論してるのは、部長と大臣。ぺーぺーふたりは、隅っこでおとなしく座ってます。

大「しかしジョージ、どのようにして提起しろと言うのだ、いったい。君達の報告は聞いた。よく調査して来てくれた。だが、その内容は、だ。取り締まりは厳しいが、安全ではある。無頼の輩は常に規制を受けておる。前歴者は退去させられておる。善良な一般市民にとっては、まさユートピアと言うべきではないかな」
C「ヒットラー時代のドイツもそうでしたよ」
大「グリーンはよくやっておるじゃないか」
C「ポルノややくざを追い出し、彼自身の道徳基準に合わぬものを追い出しているのがですか」
大「結構な事じゃないか」
C「その基準が変わったらどうします。政治的に相容れない連中を投獄するかもしれないんですよ。有色人種とか、髪を肩まで伸ばしてる連中とか、とにかく彼個人の好みに合わない連中をです。歯止めのない権力。私は常にこれと闘ってきた。彼のようなのが戦争を起こし、人を傷つける。こんな危険な事はないんです。首相に直に申し入れてもいいんですがね」
大「証拠だよ。確実な証拠を持ってきてくれ。争う余地のない証拠を。頭越えの直訴なぞ許さんぞ。正義は君一人の物ではない」

直訴を訴えた部長に釘を刺し、それでも、大臣、穏やかに退場。

C「争う余地のない、確実な証拠か」

大臣のおっしゃる事もごもっとも。部長の目が輝きました…。こーゆー時の、部長って、とんでもねーこと考えてらっしゃるんですよね〜〜(汗)。

                       

こちらは、例の警察署。チャイブのデスクに電話がかかってきて…。

Ca「なんだ」
 「ペリンと言う人物から電話です」
Ca「ペリン?…よし、繋げ。…。チャイブ警部です。何の御用でしょう」
P「ぼく、ペリンです。トマス・ペリン」
Ca「ペリン?」
P「ゲイ青年同盟の事務局の」
Ca「ああ、思い出しましたよ」
P「じゃあ、ぼくがそちらでトラブルに出会った事もご記憶でしょう」
Ca「それが何か?」
P「もう一度やってみます。そちらへ行って、支部開設をトライしてみます」
Ca「なるほど」
P「この前の事もあるので、警察の保護をお願いします」
Ca「出来るだけやりましょう」
P「ありがとう」
Ca「いつこちらに見えますか」
P「仲間が木曜に着くはずです」
Ca「場所は?」
P「カナルストリート36番地の予定です」
Ca「はい、わかりました」

受話器を置くペリン。そこは部長の部屋。電話の内容は、ちゃんと録音済み(笑)。ボーディとドイルも待機しております(笑)。はい、仲間ってこいつらです(笑)。

C「ありがとう。ペリン君。つまり、我々4人以外は、この計画は知らんわけだ」
B「あっちの警察とね」
C「二人で引き返せ。わしも明日乗り込む。汝の敵を知れ。わしの気に入りの格言だ。グリーン署長を研究してみたい」

いやにご機嫌な部長。こーゆー敵をひっかける作戦って、お好きですよね?いつも、うれしそーにひっかけてくださってますもん(笑)。

                       

真打登場(笑)。部長自ら、問題の町へ乗り込んできました。問題の署長と直接対決と行きましょう(笑)。
まずは、友好的に握手と挨拶から。

G「コーレーさん」
C「グリーン署長」
G「実に光栄です。どうぞ」
C「どうも」
G「車は間に合いましたかな」
C「ええ、駅で待っててくれましたが…、しかし、来る道は公園を通って回り道をしたようですな。あれは署長のご指示で?」
G「さすがにお見通しでいらっしゃる。あそこをお見せしたかった。私はあの公園が自慢なんですよ。数年前までは女性はとても通れないところでしてね」
C「だが、芝が伸びすぎてますな」
G「芝が?あはは、いやいやごもっともです」
C「お気使いの必要はないんです。今回の訪問は、ごく非公式なものですからね」
G「いやあ、古き習慣は死なないものでしてね。これは言わば、戦友への礼儀です」
C「なるほど。で、所属連隊は?」
G「ああ、なしです」
C「ほう?」
G「昔から高血圧でして軍隊でとってくれなかったんです」
C「おお、それはどうも。しかし、それを補って余りある仕事をされてますな」
G「おお、そのような噂がロンドンまで届いてますか。まあ、自分なりに一生懸命努めてきたつもりです」
C「ユニークです」

感想を「ユニーク」の一言で片付けるところがなんとも言えません。

                       

こちらも到着しました。B&D。前と同じホテルにチェックイン♪
フロントのおねーさんはお電話中でしたが、お客が来たから、電話を置いて、にこりともしない能面フェイスで対応。

D「また来たよ」
 「お客が来たから、じゃ…」
B「運よく戻ってきたんだ。会えて嬉しいくない?…。嬉しいけど、後が怖くて態度に出せないってとこ」   ボーディスマイル通用しません(笑)。
 「サインをどうぞ」
D「いいとも」
 「住所は正確に」
D「俺達これでもカタギなんでね。住所はこの前書いたのと同じとこ。変わってない」          …。どの面下げてカタギだと…。
 「正確にお願いします。規則ですから」
D「ああ、規則ね」
B「そう、規則。ああ、この前と同じ部屋頼むよ。こいつ、絵を描くんでね、窓からの眺めが気に入ったんだとさ」
D「それにこの町の空気が、こいつのまつげに、とってもいいんだってさ」          ボーディのまつげは、マッチ棒を乗せたくなるほど長い!
B「…。もうちょい愛想よく出来ないかね」

ふたりの掛け合いにもにこりともしなかった鉄面皮受付嬢でありましたが、二人が行っちゃってから、思わず笑ってしまいました。
いや〜、あのお嬢さんをついに笑わせたあたり、君達、立派にコメディアンとしてやっていける(笑)。

                       

再び、警察署。記録に目を通す部長。お茶を入れるグリーン署長。

G「ジョージ…。ジョージと呼ばせていただきますよ。なんと言ってもお互い身内同然ですからな」
C「いいですとも。グリーンさん」
G「ジョージ。非公式の訪問と言われたが、ご多忙なんでしょ?」
C「いずれにせよいつかは、うかがう事になったでしょうな。おたくの警察の逮捕記録は…」
G「いやいや、逮捕だけではありません。有罪判決の記録こそ重要です」
Ca「ああ、失礼いたしました」
G「ああ、いいから入りたまえ。仕事は仕事だ。チャイブ、こちらはCI☆5のジョージ・コーレーさん。チャイブ警部」
Ca「どうも」
G「うちの腕利き刑事です」
Ca「しかし最高ではありません。ご記憶ではないでしょうが、あなたがCI☆5を作られた時、私は手紙を書いて採用をお願いしました。略歴もすべて添えて。でも、ご覧いただけなかったようです」
C「かもしれんね。当時は…、いや、今も小さな所帯だし、厳選主義なんでね。狭き門なんだ」
G「こんな腕利きでも?」

部長は、それ以上ふたりを相手にせず、ふたたび書類に目を落とす。

Ca「例のゲイの組織に関するご報告ですが」
G「あれは撤退したのではなかったか?」
Ca「それが、気を変えたようです。またオープンだそうで。カナルストリートです」
G「そうか。ま、感心したことではないが、個人の性癖まで干渉は出来ん。私の法律を守るかぎりはな。君に一任するよ。チャイブ」
Ca「わかりました」

突っ込みどころ、1。部下でさえ、「コーレイ」なんて呼び捨てたら、どやされるのに、おじさん、命知らず〜〜〜〜。部長を「ジョージ」と呼んでいいのは、今ンとこ大臣だけ。おじさんが、「ジョージ」ってゆった時、部長が、心外そうな顔したのに気付いたのか気付いてないのか。気付いてたとしたら、たいした度胸だ。
きっちり、「グリーンさん」ってゆってるあたりも、貴様とファーストネームで呼び合うなんぞ真っ平だってのが言外に出てんですけどね〜(汗)。
突っ込みどころ、2。こら、チャイブ。上司の部屋へはノックして許可を得てから入るもんだ。しつけがなってねぇぞ。まあ、あの二人だって、しつけが行き届いてるとは言いがたいけれど、最低限の礼儀ぐらいはわきまえてる…筈…(汗)。

                       

ホテルに荷物を置いたふたりの次の仕事は、カナルストリートで、事務所開設の準備をする事。
車から、書類のはいったダンボールを次々と建物の中へ運び込みます。
でも、入り口狭いの。手ぶらで出てきたドイルに、両手で荷物抱えてるボーディが言いました。

B「どいて、ダーリン」                     じゃ、君はハニーだね、ボーディ(爆)。
D「はは」                            …。このドイル、なんか、すっっっっっごく嬉しそうだったんですけど〜〜〜。

荷物を降ろしていたら、通りの向こうにパトカーが現れました。

D「ほら、あたりが来た」

それを横目に、中へ入る二人。運び込んだ書類をチェックするのはボーディ。

B「経済的家庭料理。出産後のノイローゼ」
D「そうさ、ゲイに関するものは、本もポスターも全然なし」
B「よかった、俺のイメージ汚さずに済んだよ。マウストゥマウスの人工呼吸法」
D「ほんと」

ゲイに関するもの一切排除したのはいいけれど、誰が揃えたんですか、そのラインナップ(笑)。「マウストゥマウスの人工呼吸法」は相手が女性限定でボーディが喜びそうだし、「経済的家庭料理」は、ドイルの役に立ちそうだけど(笑)、「出産後のノイローゼ」は…(笑)。どっちか産むんですか…?←こら
で、ボーディ。たとえ、捜査の為でも、ゲイと思われるのは嫌だったわけですか(笑)。無駄だとは思うが…。ってか、自分達の言動よく振り返ってみな。ダーリンじゃねーだろ、ダーリンじゃ。言われた方も、喜ぶな〜〜(笑)。

                       

ストッキングかぶった謎の一団が、ゲイ青年同盟の事務所に飛び込んでくる。が、中は無人。

 「誰もいません」
Ca「まだ移って来んのだろう。まあいい。明日来てみろ」

引き上げていく謎の一団。それを望遠レンズで撮るあやしい人影(笑)。どっちもどっちだな。

                       

こちらは、散歩中の部長とグリーン署長。意味深?な会話です(笑)。

C「そう、君はここへ来て大掃除をやったが、もし、君がだ。うちへ来たらどうするね」
G「やはりそうでしたか、ジョージ。あ、あなたほどの人でもCI☆5の仕事は激務に過ぎます。その点私は年だけはあなたよりは若い。非公式の訪問ではないんでしょう?いやいや、お答えくださらんで結構。しかし、私にはピンときていましたよ。CI☆5に行くとしたら、あなたのやり方を踏襲しますよ。少し引き締めてね。そして、言わせていただければ、あなたほど、部下を甘やかす事はせんでしょう。それに、あなたは与えられた権限を最大限に活用しておられんと思うのです。官僚主義などは一刀両断に出来ますよ。公式にはどうあろうと、あなたの判断で事が行えるんです。私なら、そうしますよ。まあもちろん、他の候補もおられるでしょうが。だが、あなたが会いに見えたんですからな」
C「そうだよ」

部長も残酷ね〜。グリーンの嬉しそうな顔〜〜。変に期待持たせちゃって〜。でもさ〜、部長のどこが部下を甘やかせてるってんですか。部下どもに言わせたら、こんなオニ上司いませんぜ(笑)。

                       

謎のストッキング集団、2度目の襲撃(笑)。事務所にいるのはボーディひとり。

R「ハロー、ダーリン」

一応、危険を察して?逃げようとしたボーディでしたが、すぐにとっ捕まって、ふたりがかりで壁に押さえつけられました。

R「この前貴様らがやって来た時警告したはずだ。だが、足りなかったようだな。ようし。もう一度あらためてじっくりやってやる。やれ」

シャツが引き裂かれ、白い背中があらわに(汗)。ボーディ、さすがに腰が逃げてます。当たり前です。
リードが鞭を振り上げたその時、部屋にまばゆい光が。びっくりした連中が振り向くと、後ろのロッカーから飛び出してきたのはドイル。手には銃と身分証。首からぶら下がってるのは今撮ってたカメラ(笑)。

D「ドイル、CI☆5」

連中がひるんだ隙をついて、逃れたボーディは机の書類の下に隠してあった銃を取る。形勢逆転。

D「それはボーディ」
B「同じくCI☆5」

銃を持ったCI☆5部員ににらまれちゃ、さからえません。地方警察の面々。おとなしく、がん首並べます。

D「さて、ご対面と行くかね」
B「よーしきた」

まずばボーディがリードのストッキングを引っぺがし、その首に、鞭をひっかけたりして。

B「はは、よーし、後のもだ」

残りの連中も、自らストッキングを取ります。ドイルの仕事は、その素顔を写真に撮る事。だからって、なんでボーディも一緒に入るの(笑)。

D「さあ、そこへ並べ。いいぞ、さ、チーズ。…結構。どうも。はい、お次の3人。さあ」
B「よーし、次は回れ右だ。回れ右」
D「そうそう、回って回って「
B「ほらほら」

ポケット探って見つけ出したのは、連中の身分証。

B「あれまあまあ、ご当地警察のリード巡査部長だと、ほんとかしら」
D「同じく、タナー刑事」
B「へえ、それにこちらも。…刑事ね。いや、驚いた、皆さん警官だわ」

ボーディ、“しらじらしくよく言うわ”(笑)。

D「誰に命令された」
R「誰にも。飲んだ勢いで冗談半分で」
D「冗談?」                               リードの首にかけられた鞭を手にして、ドイルちゃん、怒りの表情。
R「ああ、誰言うとなく、その、わーっと、非番だったもんで」
D「ああそう。非番だってさ」

カメラを置いたドイルの次の仕事。電話で勤務中か否かの確認。録音も忘れません。

D「リード巡査部長。K分署……。ああもしもし、K分署?すいません、リード巡査部長は今勤務中ですか」
 「ええ、今特別任務で外出中です」
D「ああ、そいじゃあの…、ちょっと待って。…。すいませんが、タナー巡査はおられますか」
 「同じ任務で出てます。ご伝言は。そちらは」
D「どうも」

受話器を置いたドイルも、聞いてたボーディも憮然とした表情。

D「全部当たってもいいが、どうせ同じだろう。特別任務で出てるってさ」
R「あの…」
B「よーし、帰ってよし」
R「え?」
B「欲しいものは手に入ったんだ。そんな面見たくもねぇ。出て行け。さ、帰れよ」
D「いずれ連絡するぜ」
B「ダーリン」                       わざわざ最後に出て行くリードの肩叩いて呼び止めて言うか…。嫌味〜。

白いロッカーからのぞいてたカメラの望遠レンズって、かーなーりー目立ってたんですけど。気付かねー方がばかじゃねーか?って程(笑)。
そこにドイルがいるってわかってても、ボーディ、真剣に腰が逃げてたって(笑)。そりゃね、まかり間違えれば、背中に鞭喰らうんですからね。
危ういところで止めたドイルに、「ちっ、惜しい」と言う声が昔出てましたが(笑)、あそこで1発でも殴ってたら、ドイル怖かったろーなーと…。だって、リードが「冗談で」ってゆった時、鞭見て、すげー怖い顔したもん(汗)。

                       

嵌められたリードたちがおめおめと帰ってきた警察署。報告を受けて驚いたのはチャイブ。

Ca「CI☆5だと?」
R「やられました。もうだめだ」
Ca「写真を撮ったと」
R「それに録音も。もう終わりです」
Ca「いや、裏づけは奴らの証言だけだ。証拠もここじゃ出すまい。奴らの本部へ持ち帰って提出するはずだ。まず、帰さんことだ。お前、2,3年服役してもかまわんと言うのか、リード!ムショでどんな目にあうか知っとるのか。まず電話を抑えよう。中央電話局の警備主任を。警備作戦として行う事にする。『全署に緊急配備。CI☆5の部員を詐称する2名を捜索せよ。武装しておりきわめて危険。拳銃携行せよ』」
R「無理ですよ。ねえ警部。これは周到に計画された作戦です」
Ca「一撃は食うだろう。だがあの二人がいなければそれで済む。辞職はやむをえないとしても、刑務所行きは免れるんだ」
R「でももうすでに」
Ca「細かい対処は後で考えるとして。まず封鎖して発見する事だ。…ああ、どうも、チャイブ警部だが、保安上の緊急事態が起こったので協力をお願いしたい」

すぐにムショ行き連想したあたり、自分がどれだけ悪い事やってたかの自覚はあるんだな。しかし、いくら保身のために目がくらんでたとは言え、あんたんとこの署にCI☆5のボスが来てるの忘れてたのかい?ここで腕利き部下ふたり始末して、それで部長も誤魔化せると?

                       

その頃、ボーディは破れたシャツを着替え、ドイルは証拠品をカバンに詰め込んで撤収準備完了。

D「これでよしと」
B「電話しとけよ。これから帰るって」
D「(ダイアル中。通話中の音が聞こえる)  くそ」

繋がらない電話。ボーディがふと窓から外を見ると、音もたてずにパトカーが停まった…。

B「おい」
電「ロンドンへの線は全部ふさがっています」
D「行こう」
電「すいませんが、一旦受話器をおかけになって、後でまたおかけ直しください」

急いで部屋を出て行くふたり。見張られてて堂々と表から出るバカもいませんので、裏口から無事脱出。
ここで慌てたらとても怪しいので、静かに急いで歩道を歩いてパトカーから遠ざかろうとしてたのに、応援で駆けつけたパトカーに見つかってしまいました。
あわくって逃走。

 「チャーリービクター3、被疑者をカナルストリートで追跡中」
E「チャーリービクター5、直ちに阻止に向かう」

エドワーズもパトカーに乗り込んで、ふたりを追う。
町の全お回りが敵。しかも、こっちはてめぇの足だけが頼り。逃げ切れませんって。
とうとう廃工場に追い詰められました。

E「チャーリービクター5より本部へ。チャーリービクター5より本部へ。レントン街の古いガス工場。被疑者はこの構内に潜伏中と思われます。完全に包囲しました」
Ca「こちらD98。釘付けにしとけ。すぐ行く」

次々到着する警察車両。警察犬までいるし、犯人がふたりだけとは思えん、とーてーもー物々しい雰囲気。
工場内から外をうかがうふたり。入り口はパトカーが押さえてます。

B「強行突破するか」
D「ああでも、いいお巡りが道連れになるぜ」
B「いいお巡り?」
D「少しはいいのもいるだろう。命令でやってるだけでさ。…目撃者は充分いるな」

考え込んでたドイルは、証拠品のカバンを工場内に隠す。

B「何してる」
D「降参するんだよ」
B「?」

工場を見張ってたエドワーズの傍らに、そっと銃が置かれて…。びっくりしたエドワーズが振り返ると、そこには犯人ふたりが、ホールドアップで立ってたりして。

B「もう、抵抗はしない」
E「こい!こっちだ」

仲間を呼ぶエドワーズ。しかし、君ら、どこ見張っとったんや。ふたりがすぐそばまで来てるの、誰も気がつかんかったんかい!ボーディ、ンなぼんくらなお巡りばっかだったら、強行突破せんでも、そ〜〜っと逃げられたかもよ?

E「よく出来とる。本物みたいだ」
B「本物だからさ」
E「手錠をかけろ」 

ふたりの身分証をじーっと見て感心するエドワーズ。本物のCI☆5の身分証なんて見た事ないだろ。だから、本物か贋物かわかんないんだ。
そこへ到着したのは、チャイブ。ボーディとドイルが嫌そーに顔を見合わせる。

Ca「誰が逮捕した」
E「本官です」
Ca「よくやったぞ。武装していたろ」
E「ああはい、しかし投降してきました。本署に連行しますか」
Ca「いや…。ああ、俺の車で、俺が連行する」
B「おい、あいつに預けたらやばいぜ」
Ca「俺の車だ」
B「その証明書は本物なんだ。本物!」

マジで身の危険を察してボーディが暴れだすが、後ろ手に手錠で両側にお巡りじゃ、無理。でもさ、ドイル、ボーディが暴れて逃げるチャンス作ろうとしてたのに、君ってば、自らの自由を確保するより、ボーディに膝蹴り喰らわせようとしてたお巡りに、蹴り入れててどーする。
抵抗むなしく、チャイブの車に文字通り押し込められるふたり…。

Ca「所持品はこれだけか」
E「それと、短銃です」
Ca「他にバッグなどなかったか」
E「ありません。あの、逮捕した本官が…」
Ca「ご苦労だった」

チャイブの車を見送ったエドワーズ、納得いかない表情です。

                       

チャイブの車。後部座席のふたりは暗〜い表情。

D「考えてる事想像つくぜ」
Ca「ああ、そうかな。こっちも必死なんでね」

車は人気のない道へ。目の前は崖。落ちたら助かんないよね〜。

Ca「よし、どこに隠した。写真にテープだ。どこに隠した!どこだ!」
B「勝手にほざけ」
Ca「どこだ!」

逆らうボーディにチャイブの野郎がビンタを喰らわせる。ボーディ、唇から血が…(汗)。それを見たドイルの怒りの表情が(汗)。

Ca「まあいい。足取りはわかってる。いずれ見つかるさ」
D「車が道から飛び出して、墜落死ってわけか」
Ca「そうだな。そして、俺は奇跡的に投げ出されるんだ」
D「こんな道で何してたと聞かれるぜ」
Ca「このあたりに盗品を隠したというんで、よき警官としては調べにきたってわけだ」
B「よき警官だとさ」

こ、このままじゃ、ふたりとも助からんじゃないか。どーなるんだ、と視聴者に慌てさせたところで、正義の味方登場?(笑)。
エドワーズが同僚と駆けつけ、チャイブに銃を向けたのです。

E「車から離れてください。警部」
Ca「バカもん!何しに来たんだ!どういうつもりだ。血迷ったか!」
E「犯罪者を挙げたり、締め上げたりは、命令ならばやりますが、しかし、殺人を見逃す事は出来ません」
D「いいお巡りさんだ。ほら、やっぱりいたろ?」

がっくり肩を落とすチャイブ。

Ca「署長命令で、やったことだ…」
D「今更いい訳か」
B「さっきの台詞は覚えてるぜ」

元警官だから、警官の良心を信じたかったのはわかるが、いいお巡りさんが助けてくれたからよかったようなものの、もし、いいお巡りさんがいなきゃ、どうやって逃げるつもりだったんだ、ドイル。あんましはらはらさせるんじゃない(汗)。

                       

さて、こちらは、警察署。報告を受けたグリーンが、部長相手に焦って弁解。

G「チャイブですよ。あれが勝手にやったんです。チャイブの越権行為ですよ」
C「チャイブは暴走トラックだ。下り坂を猛スピードで、ミソもクソも一緒に踏み潰した。だが、そのサイドブレーキを、外したのはお前なんだ」
G「ジョージ…」
C「私はコーレーだ!コーレーさんと言え。どの程度に罰する事が出来るかわからんが、いずれにせよ、警察の仕事に付く事だけは二度とないようにしてやる。覚悟をしておく事だな」
G「私の動機、私の行為は、一般住民の利益のためでした」
C「そうだ。そこが落とし穴だ」

一般市民の利益を守るためなら、何してもええんですか。そーゆー姿勢が、あやうくCI☆5の腕利きふたりを殺すところだったんですがね。
自分のやった事がムショ行きぐらいにやばい事って自覚してたチャイブと違って、グリーンはいまだに自分のした事は正しいと思ってるあたりが救われないな。
それにしても、当時、この部長の「ミソもクソも」って台詞に、バカ受けしてしまった覚えがあります。いや〜、ほんとに、身も蓋もねぇ台詞だ〜。

                       

この町を訪れた時、最初に停まった街角に車を停めるボーディとドイル。

B「記念碑を建てるべきだな」
D「あ?」
B「お前とブロンドがしけこんだ、あの横丁さ」
D「ははは」
B「レイモンド・ドイル、ここに童貞を捨てる」
D「おいおいおいおい、童貞なんてよせやい。まだ15だったんだぜ」
B「ああそう」
D「そう」
B「はは、へへへ」
D「わかったよ。確かに俺はませたガキだった」
B「とにかくこの嫌な町早く出ようぜ」
D「ああ、青春よ、さらば」

ドイルちゃん、最初に、「あれが初めてだ」なんて白状してたのは、あーたでしょう(笑)。ボーディってば、聞き逃してなかったのね〜。油断もすきもねぇな(笑)。
まあ、今時15歳で大人になったって、マセガキとは言いませんが、あの頃なら充分にマセガキ。ドイルの手の早さは、この頃から培われてたんだな(笑)。


検挙率を上げるためには、とにかく犯人と思しき人物捕まえて、証拠を後から作る。さらに一歩進んで、事件を未然に防ぐんじゃなく、作ってしまう。
どこの国でも、見込み捜査で無実の罪かぶせられた人の話はよくありますが、警察の取調べって、それほど過酷。
何の力もない一般市民は逆らえないんだから、権力を持つ人間は、それを傘に着ちゃいけません。
CI☆5は、そこらの警察なんぞメじゃない権力を持っちゃいますが、部長はそれを凶悪犯以外に振りかざしたこたねえぞ。
強大な権力は、使い方を間違えれば自らの首を絞めるもの。部長はよくご存知です。だから、部下にもそこらあたりの教育はてってーしてます。
まあ、そーゆー自覚がない人間が権力握るとどうなるかって見本ですな、ここの警察署。
ほんとに、こんなのがCI☆5にいたら、それこそとんでもねーですぜ。

それにしても、普段から、弱いものいじめばっかしてっから、ぼんくらばっかになるんだ、そこのケーサツ。
だってさー、2度目の襲撃で、まさか、敵にそーゆーたくらみがあるとは思ってなかったとは言え、あの、とーってもわざとらしく目立ってた、カメラのレンズに気付かないってな、大ボケじゃないか?(笑)。
さらには、いくら音消して近づいたからって、パトカー見えたら相手警戒するでしょ〜。こそっとやりたいなら、覆面パト先に行かせろ。
その上、表しか見張ってないってのも、お間抜けポイント。君らが今まで捕まえてきた犯人は、そこまであほうだったのかい?たいていの建物にゃ裏口ってもんがあるんだから、表押さえると同時に裏も押さえろよ。
とどめは、あれだけ集まってながら、ボーディとドイルが出てきたのに、誰も気がついてなかったってとこ。ふたりが凶悪犯なら、有無を言わさず頭吹っ飛ばされてたぞ、エドワーズ。どこ見張ってたんだ、貴様ら〜〜。
ほんとに、強行突破しなくても、脱出できたんじゃないかと思ってしまうよ。
計算ずくで投降したドイルはともかく、付き合わされたボーディってば、不本意だったでしょうね〜(笑)。持ってる武器が拳銃だけじゃなくサブマシンガンだったら、相手が何も知らない田舎のぼんくら警官どもじゃなく凶悪犯どもだったら、ボーディってば、傭兵時代のように派手に強行突破してたんでしょうかね(笑)。

やばい奴がいないからって投降したのに、後から出てきたやばい奴。後ろ手に手錠かけられたふたりが、チャイブの車で連れてかれるシーンは、マジではらはらものでした。どーやって逃げるんだ、誰が助けてくれるんだって(笑)。
ほんとに、いいお巡りさんがいなきゃ、どーするつもりだったんでしょうねぇ、ドイルちゃん。このEp、一番の突っ込みどころでございました(笑)。


以下、危険領域突っ込みポイント(笑)。
ボーディとドイルはチーム組んでんだから、ふたり一緒に行動するのは当たり前ですが、普段は寝食まで一緒にはしないのね〜。
今回、お他所の町への出張任務だから、寝る時もず〜〜〜〜〜〜っと一緒(爆)。そんな君らがゲイ青年同盟の一員だってゆったら、きっとCI☆5のお仲間も否定しないってか納得するんじゃないか?(笑)。
野郎と同室は嫌だとか、イメージ汚さずに済んだなんてゆってるわりに、「ダーリン」なんて、さらっとゆってるしねぇ、ボーディ。これで深読みするなって方が無理だと思うぞ(笑)。
それにしても、今回の深読みポイントはドイルちゃん。突っ込み部屋でも突っ込みまくってしまいましたが、おい〜〜、そんなにボーディが大事〜〜〜?って突っ込みたいポイントがいっぱい。普段は、おい〜、ボーディ〜、そんなにドイルが大事か〜って突っ込んでますが、今回逆(笑)。
だいたい、なんで、ボーディが殴られた直後に、ドイルの怒りの表情をアップで見せるかな〜。CI☆5の演出って、時々危険ってか、謎(苦笑)。
しかし…。ボーディ、色白〜〜〜い。背中綺麗〜。この白い背中に、鞭の痕がつかなくてよかったよ。←それは本心か