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名台詞 番外編その1

#22「影武者の影武者 じゃ本物は誰だ!: Blind Run」

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全編名台詞だらけのこのEp。
さすがに昨年の、1週間に5本アップしなきゃならないスケジュールで、これまでは手が回りませんでした〜。

しかし、あらためて見直してみたら、いろんな意味で、すごいEpだったんですね〜。これを第1話に持ってきた地上波放送。英断っつーか、無謀っつーか、だから紙一重っつーか(爆)。
CI☆5に関する説明的な部分は一切なし。それどころか、CI☆5は存在せんのだってゆー、とんでもない部長のお言葉に始まるんだもん(苦笑)。
息もつかせぬ展開。激しい銃撃戦。命懸けのチェイス。見てて肩がこるというか、見終わった後、思わず肩の力が抜けるようなEpでした。
では、名台詞集っつーか、印象に残ったセリフ集です。


初っ端から、ボーディが、わめいてるシーン。知らない人間が見たら、何事って思うだろうが(爆)。
これが、第1話の最初のシーンなんだもんな。地上波スタッフ、すごい…(爆)。

明日の任務を、御自ら伝えにいらしたコーレイ部長。真剣な表情で右手を差し出すから、つい、二人とも釣られちゃって…。
B「握手したぜ」  

…。不思議そうなふたり…。気持はわかるかも…。

          

埠頭で、エスコートする人物についてきたふとっちょのボディガードを見てひとこと。

D「かわゆいの」             …。ドイル、お前の目はどうなってる(爆)

D「なんて呼ぼうか」
B「蒸しパン」               …。ボーディ、ストレート過ぎ
D「スヌーピー」
Ch「了解」

この、エージェント3人のシーンを見て、その会話の軽さにめまいがした覚えがあります(爆)。でも、こういう軽さ、好きなんですよね〜(苦笑)。


D「お前、オヤジと握手したの何時以来だ?」
B「初対面以来だ」
D「俺もだよ」
B「オヤジ、ここんとこ外国人と付き合ってるからなぁ。癖になったんだろ、きっと」
D「あんな手握ったってうれしかねぇな」

いや、この場合、嬉しい、嬉しくないの問題じゃなくてだね…。


Ch「張り付いてるぜ。あたしゃ、あんたの傍が好きだとさ」
チャーリー、あんたのセリフもかなりなもんだけどね…。

D「♪とんとことんの」
B「すっとんとん」

…。頼む。もうちょっと緊張感ってもんを持ってくれ。尾行に気付いてから言うせりふじゃないだろう(号泣)。


D「打開策はふたつ。尾行を振り切るか、切らないかだ」
B「グッドアイデアねぇ。切らないとすると〜?」
D「やつら仕掛けてくるかな」
B「来ないとすると〜?」
D「来ないとすると」
B「どこまでもしつこくついてくる」
D「目的地までな」
B「そうして最後にいいように狙い撃ちされる」
D「それじゃ」
B「OK、やりましょ」

ボーディ…、そんなにこやかに言うせりふか?まあ、笑ってられるのもここまでさ。


D「何笑ってる、スヌーピー」
S「うまく行った。尾行撒いた」
D「仕事だからやってんだって事忘れんなよ」

…。ドイルちゃん、冷たい。


B「しつっこいセールスだぜ、ほんと。これでも壊れませんってか?わかったよ、買ってやるよ!」

…。この危機的状況になぜ余裕で笑ってられる。不敵と言うか、無敵と言うか…。あんただけは敵に回したくないわ。


D「俺は資本主義のブタよ」

…。まあ、身分は明かせないからねぇ。金で雇われた用心棒になるしかないけど。もうちょっと言い方ってもんが…。


D「レイトンよりベントレーへ、レイトンよりベントレーへ。スヌーピーもミスターXもお祭りに巻き込まれた。お前がいてくれりゃな」

これは効くわ。第1話からこのセリフだもん。アッパーくらってダウンしてしまいました(爆)


 「ボーディ!来ちゃいかん!上は立ち入り禁止だ!」
B「心配すんな!俺は存在しねぇんだからよ。透明なんだよ」
C「なんだ、このざまは」
 「申し訳ありません」
 「間もなく乱入するぞ、コーレイ」
C「よし、何しに来た」
B「オヤジさん、応援出してください」
C「例の人物は我々の同盟国と敵対関係にある。だから助ける訳にはいかんのだ」
B「じゃ、なんであんな命令を」
C「関知せんと言っただろう!我々は存在せんのだ」
B「ドイルはあの中に…」
C「そうだ」
 「攻撃開始だ」
 「始まった」

からくりがわかってしまったボーディ。立場上、バックアップが出来ない部長の複雑な表情が…。
でも、ドイルがヤバイ!ってわかってからのボーディの行動は早かったわ…。部長が振り向いたらもういないんだもん(苦笑)


D「地下室へ行ったら一巻の終わりだ。二階へ行くんだ」

…。このセリフは、目からうろこ物でした。だって、普通、賊が乱入して来たら、まず隠れる事考えません?普通の反応として、地下室へ逃げ込みます。なのに、地下は逃げ場がないからダメだってドイルは言う訳です。さすが実践的…。第1話から、ちょっと驚かされてしまったセリフです。


D「名前なんてったっけ」
R「レイラよ」
D「レイラか。よーし、よーく聞くんだぞ」
R「ええ」
D「…。君に惚れたらしい」

…。女口説くシーンかよ、このたらし!節操なし!←個人的感情入ってたりして(爆)
一応、いいように取れば、緊張感をほぐす為って言えるんだけど。虚をつかれてレイラの肩の力が抜けた筈だから。でも、こいつの場合、9割がた本気が入ってるからな〜。
思わず、「ボーディ、このバカ見捨てていいぞ」って呟いてしまったシーンです(苦笑)


D「し〜」
B「もしもし、こちらベントレー。到着したぞ」
D「やっと来た」

だから、そんな嬉しそうにすんなって〜(爆)。


 「全部殺されたか」
 「どうでもよかろう。全て確認出来たんだからな」

…。このセリフは厳しいわ。どうせ、下っ端のエージェントなんて使い捨てだけどさ。おじさん達、そこまで言うか(怒)


R「どんな任務か聞いてないの?それともただ間抜けなボディガード?」
B「やたら口うるさいな」
D「文句も言いたくなるだろ」
R「あんたたち利用されたのよ、ふたりとも」
B「そんなことかもしれん」
D「あ〜あ。こっちの任務が片っ端からもれてたんだからな」
B「そう」
D「オヤジはなぜ握手したのか」
B「使い捨てなのにな」
D「ん〜」
B「今度に限って…」
D「まあ、あの影武者を無事送り届けたら、突き止めようぜ」
B「よし」

部長が握手したのが、軽い意味じゃなかった事を身を持って実感してしまった二人。使い捨てだって事はわかってるから悲観はしないけど。だからこそ、握手が不思議…?


C「コーレイだ。ランチがつき次第報告しろ」

ほぼ絶望の状況。ドイルと、助けに行ったボーディの消息もわからない。こんな事なら、やらせるべきではなかったかって後悔の念がなかったとは言えない部長。
それでも、あの二人なら…。って信じて、次の指示を出すあたりが泣かせます。


この、黄色いバンに乗り込んで急発進するシーン。実は、NGシーンがあったのです。車が急発進した途端、後部ドアが開いてドイルが転げ落ちると言う…(爆)。いや〜、なかなか見事な転がり具合でした(爆)。ドイルちゃん、怪我しなかった?


D「エスコート1、および2からオヤジさんへ。エスコート1、2からオヤジさんへ」
C「オヤジだ。どっからかけてる」
D「あ〜、やっと出てくれたのね。俺たち存在しないから場所は言えないですよ。とにかく、熱いブツは元ンとこに返します」
C「おい、聞け!」
D「いーや!聞けませんね。俺たちこんなもんでやけどしたくねぇから、拾ったとこに返しますよ。20分で引き取りに来ないと、水の中におっぽり出しますぜ」
B「おどしじゃなく、ほんとにやりますからね」
D「どうぞ」

C「…。よくやった」 
            
無線を切ってからのこのセリフ。部長、二人が生きてた事がほんとに嬉しかったんですね〜。さすが、わしの自慢の部下だって誇らしさもあったんでしょう。


D「つまり、この茶番劇の裏を知った人間は、非情に危険な存在ですなぁ」
C「他にもそんな者がおるのか」                             部長、真剣
D「あの子ですよ、レイラ」
C「ああ」                                           気が抜けてますね(爆)
D「もし部長のお許しがあれば…。俺、取り調べてもいいですよ。飯くいながらね」
B「おい〜、きたねぇぞ、おい」
D「うん?」
B「あの子、俺が助けたんだせ、わかる?」
D「だとすると、情が移って取調べは無理だろ?」                 殴りたくなったりして(苦笑)

B「フィリッパ…。485、485の…、くそ、忘れた!」

手の早いドイルに、部長も呆れ顔(爆)。とんでもない危機を脱したばかりなのに、タフっつーか、懲りないっつーか(苦笑)。
第1話のこのシーンで、手が早いたらしのドイル、ってイメージが刷り込まれました(爆)。
電話番号忘れちゃったお間抜けボーディ。って事は、あの船の保証はどうなったんだ?可哀相なのはフィリッパの方じゃないの?って、ついよけいな突っ込みを入れてしまうシーンでした(爆)。


結局、この作戦を立てたのは部長だったけれど、その時点では、ゲリラと情報部が手を組んだ事は知らなかったんですね。だから、ボーディとドイルを使った。この二人なら、ゲリラの襲撃を受けても、無事任務をこなすだろうと。
なのに、現実は、ゲリラと情報部が一緒になって襲撃してきてしまった。ボーディとドイルもプロだけど、相手もプロの上に、人数も多い。
上層部の思惑としては、そんな事はどうでもいいことだったから、部長には知らされなかったけれど、もし、あらかじめ知らされてたら、部長はこの作戦を中止したんでしょうか。それとも、何か手を打ったんでしょうか。
大丈夫だって信じて次の指示を出したけど、ドイルからの通信が入るまでは、生きた心地がしなかったかも…。

それだけに、二人が無事だった時は嬉しそうでしたね〜。自分がたてた作戦だと言う時も楽しそうで〜。
二人が五体満足で無事だったからこそ、そこまで嬉しそうに出来たんでしょうけど、万が一、どちらかが怪我でもしてたら、部長、どうしました?まさか、「このドジ!」って怒ったりはしませんよね〜。
一応、生還の見込みがものすご〜く薄い作戦だったんですから(苦笑)。
どんな時でも、どんな状況でも、決してあきらめず、何が何でも生き残る道を探る。そのために闘う。
ボーディもドイルも、そのあたり、部長の教えをしっかり守ってます?

どっちにしても、このEpでのボーディとドイルって、すご〜く優秀なボディガードですよね〜。
車での護衛。襲撃された時の反応。建物の中でのチェック。等々。ついでに、敵が出口で待ち伏せしてても、慌てず騒がず作戦立てるし、あれだけの追っ手をとうとう振り切っちゃうし。
まあ、通りすがりの船を召し上げて銃撃戦に巻き込んだり、停めてあったバンを奪っていくなんぞ、“走る迷惑強行突破”以外の何ものでもありませんが、そこはそれ、緊急事態と言うことで?

それから、キャラの個性が際立ってたEpでもありますし。
部下を命の保証のない任務に放り込んだりしますが、それでも、まず、生き残れる事を前提に考えてる。だから、自分の計算外、つまり、部下の危険が増すような要素には、ちゃんと抗議に行ってる。
非情なようで、その実部下思いの部長の姿が垣間見えたって言ったら、部長にぶっとばされますか(苦笑)。

まあ、その部下どもは、そろいも揃って、てめぇら…って拳握り締めたくなるようなおバカどもですが…(爆)。
どんな危機的状況でも、ユーモアを忘れないってゆーか、ただ単にセーカク軽過ぎ?やっぱ、任務がシリアスかつハードな分、部員は皆、のーてんきです、って?(爆)。あの3人の掛け合いは、もう…。チャーリー、1話だけにしとくにはおしいキャラだったぜ(爆)。

性格といえば、たらしのドイルと、キレたら恐いボーディってイメージを決定付けるようなEpではありましたが(爆)、二人の信頼の強さも出ていたのではと…。←突っ込みじゃなく、真面目
「お前がいてくれりゃな」って、ちょっと弱気なドイルだったけど、ボーディが到着した途端、強気(爆)。やっぱ、二人でいろんなヤバイ状況を乗り越えてきたからこそ、こいつと一緒なら、絶対なんとかなる。何があっても負けやしない。って自信と信頼があったんでしょうか。←だから真面目

いろんな意味で、忘れられない名Epのひとつだと思います。


二人の信頼関係についてもう少し。

「お前がいてくれりゃな」ってのは、まわりに英語のわかる人間が少ない場所だったからこそ、ついでに、無線が通じてるかどうかもわからなかったからこそ、つい口から出たドイルの本音だったのかもしれません。
多勢に無勢。同じボディガードとは言え、スヌーピーは言葉が通じない。レイラはなんと言っても女性。ミスターXは問題外。ほぼ孤立無援の中で、足手まとい抱えて、どうやってこの窮地を脱するのか。ボーディが来るまで、もつのかって。もしかしたら、さすがのドイルもちょっと弱気になってたかもしれない。
それだけに、「やっと来た!」ってセリフはほんとに嬉しかったんでしょうが、その裏に、『おそかったじゃねーか、このやろう!』ってセリフが見え隠れするように思うのは気のせいでしょうか…(爆)。
しかし、ドイルへの呼びかけが、「大丈夫か」じゃなくて、「到着した」って報告だけなあたり、ボーディはドイルが無事でいる事を疑ってなかったんでしょうかね。このあたり、やっぱ、すごい信頼と自信です。

そこで、今度は二人揃っての逃走劇になるわけですが、途中、VIPと思ってた人物が替え玉とわかり、レイラにも口うるさく責められ、ついでに、本部でこの任務のからくりを見てしまったボーディが、レイラの「あなたたち利用されたのよ!」ってセリフに、「そんなことかもしれん」ってちょっと表情が暗くなってしまった。
ドイルは、明るく、「情報が片っ端からもれてたんだからな」って言ってたけど、もれてたからくりを知ってしまったボーディは笑えない。部長でさえどうしようもない国の事情で、利用され使い捨てにされる自分達の立場を考えてしまったボーディは、少し落ち込みかけていたかもしれない。
ところが、そこでドイルが、いきなり、「オヤジは何故握手したのか」って言い出したわけです。それを聞いた途端、ボーディの表情がみるみる明るくなって行った。
「使い捨てなのにな」ってセリフさえさらっと言える位に。
ドイルはボーディの方を見てなかったけれど、その口調なんかから、ボーディの暗さを察したのかもしれない。だから、あえて、「握手」を持ち出したのかな、と。

『必ず生きて帰れ』の握手だったのか、『使い捨てにしてすまん』の握手だったのか、真相はともかく、部長への信頼から、ドイルは「握手」の意味を前向きに考えた。『あえて危険な任務につかせる。だが、お前達なら遂行できる筈だ。必ず生きて帰れ』、という、あの時点では、任務について何もいえなかった部長の精一杯の気持だったのかもしれないと。
そして、ボーディにも、その、「握手」の意味が伝わった。だから、暗くなりかけてた思考から抜け出せた。
「まあ、あの影武者を無事送り届けたら、突き止めようぜ」ってのは、確かに、ものすごく前向きすぎる発言です。まだ追って振り切ってないんですから。でも、あえてそれを言うドイルに、今度はボーディが力づけられた。
『大丈夫。俺達なら、こんな事ぐらい切り抜けられるだろ?絶対生きて帰って、オヤジとっちめようぜ』
ってな雰囲気のドイルの強気な笑顔に釣られて、ボーディにも笑顔が戻ってくる。
「よし」って言った時には、いつもの強気なボーディに戻ってました。

まあ、実際、部長に「握手」の意味を聞いても、素直に答える筈なんぞないんですが、二人は、その時の部長の反応まで予想できたのかもしれない。そういう部長をとっちめる楽しみが出来て、ふたりはいっそう前向きになれたのかもしれない(爆)。


「右手左手」のカットシーンで、「お互いの背中を守って生き残ってきた」ってな事をドイルが言ってましたが、それって、実戦だけの意味じゃなく、精神的な意味も入ってたんだなと、このシーンを見て思ってしまったわけです。
彼らだって一応(爆)人間だから、弱気になる事も、落ち込む事もある。でも、片方が落ち込んだら、たいていもう片方がさり気なく励ましてたように思います。思いをいちいち口にする事はないけれど、口調や表情から、落ち込みも励ましもちゃんと相手に伝わる。
現実問題として、任務の最中にどーんと落ち込まれちゃ困るから、浮上のきっかけを作ってやってる程度の事でしょう。でも、二人はそうやって、どんな状況でも前向きに考えられるようにしてきた。
何より、ピンチに陥った時は、相棒の存在そのものが、お互いの救いになっていたのではないかなと。
相手によっかかるとか、相手を守るっていうんじゃないし、彼らは一人でも、充分に戦える力があります。でも、やっぱり、一人より、二人の方が強くなれる。不可能も可能に出来そうな気さえするって言ったら言いすぎでしょうか。

でも、実際、この「影武者の影武者」における上層部の思惑としては、よけいな事を知ってしまった人間はいらないから、目的さえ果たせれば、自国のエージェントさえ死んでくれたほうが後腐れがなくていい。ってあたりだったのかもしれないんです。つまりは、生き残って来れる筈がなかった…。

部長さえあきらめかけていた状況からの生還。やっぱ、ふたり揃えば、怖いものなんざないんですよ、きっと(爆)。

でも、怖いものなし!ついでに、ところかまわず掛け合い漫才するのはやめてね…。もう少し、時と場合を考えろ?
やっぱ、部長、そういう意味では教育間違えましたね…(爆)。