#57 「優秀な奴ほどキレると怖いものだ;Lawson's Last Stand」
あらすじ 英国陸軍のエリート、ローソン大佐が病院から失踪した。
彼はドイツでのNATOの演習中に帰国させられ、病院で検査を受けていた。軍最高指揮官の失踪に准将から密かに依頼を受けたコーレイは、ボーディとドイルを捜査に当たらせる。
まず、病院を訪れた二人は、医師から、ローソンが何かに大変なショックを受けていた事を聞かされる。
次に軍を訪れた二人は、准将から演習中のローソンの様子を聞く。上部から期待されていたにもかかわらず、ローソンの作戦は失敗。部隊はほぼ全滅。ローソンはそれを認めず、生き残った僅かな部下と、死んだ筈の部下まで率いて、自らの作戦の正しさを証明するため、作戦司令部を襲撃したというのだ。
その頃、病院から姿を消したローソンは二日間歩き続けて、かつての部下レン・クラークのもとを訪れていた。ローソンに腕の立つ兵隊が欲しいと言われたレンは、仲間のウィリスを連れて来る。
やがて、ローソンの足取りを追っていたボーディとドイルが、レンの家へたどり着いた。二人はレンの家族からローソン達の居所を聞き出し、たった3人で軍事訓練にはげむ彼らを見て無害な変人と報告する。
ところがその直後、部下二人と共に、ローソンは銀行を襲撃、大金を強奪したのだ。それはローソンが発案した「ブリタニカ作戦」の第一段階だった。
金の次は武器。軍の仲間のマニング大佐のもとを訪れたローソンは隙を見てマニングを殴り倒し、大量の武器を調達する。
コーレイ達はそんなローソンの真意を図りかね、ローソンの目的を探るため、准将からローソンが作戦失敗に到った原因を聞き出す。実は、演習中ローソンの部隊が全滅したのは、敵が使用禁止の神経ガス、C29を使用したためだった。そして、ローソンは、その卑劣なやり方に抗議するため、司令部を襲撃したのであった。
ローソンを敗北に追いやった元凶、C29が現在ある場所はマーストン・デール科学研究所。ボーディとドイルが研究所に急行した時、すでにローソンの作戦は終了。C29は奪われた後だった。
ローソンは、外部からウィリスにロケット弾を打ち込ませ、レンと二人、そのロケット弾による襲撃に対抗するためと堂々と内部に入り、次々打ち込まれるロケット弾の混乱の中、C29を奪っていったのだ。
ただ、その際、ローソン側にも誤算があった。ロケット弾の直撃を受け、レンが死亡したのだ。レンを葬ったローソンは、ブリタニカ作戦の最終段階を実行に移す。
奪われたC29は殺傷力強大な神経ガス。コーレイはそれに対処するため、あらゆる手を打っていた。そこへ、ウィリスが通行人を使って警官に渡したローソンの強迫状の内容が知らされた。それは1時間以内に3ヶ所の軍事研究所を破壊しろというものだった。
そしてその頃、ローソンはロンドン市内の広い公園の中央にいた。支柱に吊るしたC29を片手で支え、鏡を使って死角をなくし、自らの要求を通すため、ローソンはかたくなに立ち尽くしていた。
即座に公園を軍や警察が包囲したが、周辺住民を避難させるにしても、とにかく1時間では時間がなさすぎる。さらに、説得にも応じないローソンは射殺も止むなしとしても、その手が支えるC29は支えを失えば、4秒で爆発。致死性神経ガスが一気に拡散する。しかし、鏡のせいで近づく事も出来ない。焦るコーレイ。
その時、双眼鏡を使い、ローソンの周りを探っていたボーディとドイルが唯一のローソンの死角を見つけ出した。
二人が立てた作戦は、ドイルの乗った装甲車を5mまで近づけ、死角からボーディが3mまで近づき、ピンが抜けたC29が爆発するまでの4秒間に、C29を密閉された装甲車に投げ込む、というものだった。コーレイの許可を受け、ドイル、そして狙撃手が位置に着く。ボーディが死角に入る。
そして…。勝負はほぼ一瞬だった。ローソンは射殺され、ボーディの手からドイルに渡されたC29は装甲車の中で爆発。神経ガス拡散は免れたのだった。
解  説
プロローグでローソン大佐が鏡に向かって置物を持ち上げて時間を計ってるシーンが出てきて、何なんだ?と思わせますが、最後にその謎があきらかになった時は少なからず驚きました。
みどころ
やっぱ、ラストシーンでしょう。軍の指揮官もコーレイも慌て気味の中、冷静に死角を探っていたボーディに感心させられたもんです。とっさに立てた作戦も見事でした。さすがCI☆5の腕利きコンビ。
でも、思わず、「落したら?」って聞いてしまうドイルが可愛かったですが、「落すな」っていったボーディは珍しく?マジでした。
死角から全力疾走する羽目になってしまったボーディがトレーニングウエアに着替えたのは何故でしょう。やはり動きやすさを考えての事でしょうか。
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