#54 「味方とは敵より少ないものなんだ;Spy Probe」
脚  本  
演  出  
あらすじ
殺し屋を集めている組織があるとの情報を得たコーレイは、ボーディとドイルを別行動で潜入させる。ドイルが組織の雇い主に腕を試されていた頃、先に潜入したボーディは見知らぬ相棒と組んで、ある女性を殺す仕事をするはめになる。
気が乗らない相棒を尻目に、ボーディが女性宅に侵入すると、すでにそこには、ボーディを尾行していた部員から情報を得た、コーレイが待ち受けていた。
ターゲットの女性は元政府の次官、エリザベス。だが、現在は引退した身。何故狙われるか見当もつかない。捜査をはじめていたコーレイも手を焼き、彼女に協力を求める。
ボーディが組んでいた相手は実はMI6のウイリアムズで、その事を知ったコーレイはMI6のドーゾンに猛抗議するが、仲裁に入った大臣に合同捜査を命じられる。
やがて、組織の黒幕が事を急ぎ始め、残りのターゲット全員を一気に始末にかかる。ボーディとウイリアムズは予備軍として待機させられ、全員のリストを渡される。ボーディがそのリストをCI☆5本部に持ち帰り、コーレイはターゲットの保護を手配。そして、それをドーソンに知らせようとしたウイリアムズを監禁してしまう。
一人を殺されたものの、残り全員を保護したコーレイは、黒幕の目的を探るため、エリザベスと共に、事情を聞き始める。彼らの共通点は同じ時期に情報部関連に勤めていた、事務関係の人間という事だった。
一方、組織の使っていた倉庫を見張っていたボーディとドイルは、戻ってきた雇い主を捕まえる。黒幕を暴くため、彼を使って罠を張り、後一歩のところまで追い込むが、黒幕は自殺してしまう。
死んだ黒幕はKGBのコヴァックだった。それを聞いたエリザベスは、コヴァックの目的がスパイ保護と判断。現在イギリス政府の重要な職に付いているそのスパイだが、殺しのリストに上がっていた18名に過去を暴かれる恐れがあったため、今は一般人となり、共通点を失った彼らを、KGBが始末にかかったのだ。
そして、エリザベスが推理したスパイは2人。コーレイとドーソン。コーレイを除外した彼女はドーソンと断じるが証拠がない。ボーディとドイルにドーソンを見張らせても尻尾も出さない。そこでコーレイは、エリザベスのアドバイス通り、ドーソンがコヴァックの死を知らない事を利用。監禁していたウイリアムズを解放する際、コヴァックの残した声のテープを使って、コヴァックの尋問をでっち上げ、それを聞かせる。
MI6に戻ってきたウイリアムズからその報告を受け、ドーソンは今度こそ慌てて逃走を図る。それを追うボーディとドイル。
ドーソンはモーターボートを奪いテムズ川へと出る。後を追う、二人。激しいボートチェイスの末、弾切れのドイルから照明弾を撃ち込まれたドーソンは操縦不能に陥り、やがて、ボートごと爆発してしまう。
解  説
これが噂の最終回になるはずだったEpです。シリーズ最初に発表された脚本では、ボートチェイスの際、ボーディとドイルのボートは敵のランチに突っ込み、二人の生死は明かされないまま終わる、というものでした。
MI6 VS CI☆5のEpでもありましたが、ボスの動機が不純だった分MI6の負けってとこでしょうか。
みどころ
やっぱ、見所は問題のボートチェイスでしょう。広いテムズ河下流を2台のボートが駆け回る!このテムズ河の風景、似たようなところが昨年の「OO7」の映画でも使われてまして、映画館で見ながら「うわ〜、CI☆5と一緒〜」って感激してました。
しかし、ボーディのどこ行っても変わらないふてぶてしさと反対に、ドイルは潜入操作にゃ向きませんな。どこかに警官の臭いでも残してるんでしょうか。あっさり疑われて、もう少しで殺されるところ。それにしても、相棒が殺されるかもって時でも、眉一つ動かさず、実に冷静に対処するあたり、さすがボーディ、踏んだ修羅場の数が違う。
殺しを依頼された時も、うろたえるウイリアムズとは対照的に平然とこなしてましたし。やっぱ、悪党やね、あんた。また、そーゆー役が似合うんだ…。
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