CI☆5DVDBOX 新規&追加吹替
スタジオ見学レポ

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レポに先立って、先日、掲載許可が出た当日の写真をいただきましたので、それをまずアップ致します。


こちら、ニュータイプ公式サイトにも出てましたあの写真です。
だから、一応、今回のDVDBOXのパッケージにも使われてるあの3ショットの真似〜なんですってば。ってか、あれと同じポーズでって注文で撮られた写真なんですってば。


こちらは3人揃っての録音の図。
ただし、「怯える女」の中には3人揃うシーンがなかったので、追加吹替からのシーンです。
さて、どのEpでしょう。←わかる訳ねーだろ
答はレポに(笑)。




あやしい奴
8月30日にアフレコだって事はうかがってました。
行きたいな…とは思いました。
でも、平日に1日仕事休めるわけねーだろ、とあきらめてました…。
が…。プロデューサーさまに、いかがですか?とメールをいただいた時、なけなしの理性が音を立てて飛びました。
い、行きたい!!!!!
勢いのまま、パート事務員の友人に代わりをお願いしたら…、いともあっさりOK?
後はもう、当日までいきなりにやつくあぶねー奴になってましたよ(爆)。

そして当日。中身のあやしさをせめて見た目で誤魔化そうと、化粧と衣装に力入れて、都内某スタジオにお邪魔してまいりました。




な、生?(汗)

到着したのはお昼過ぎで、「怯える女」前半を録り終えて皆さん休憩中。
先に入られてたSIRENさまと、今回、いっそ無謀?な英断をしてくださったスティングレイ社長さまににご挨拶してたら、横を野島さんが通り過ぎてゆかれました…。え?な、生?
そうこうしてたら、大御所森山さんご登場。こ、こっちも、生?(汗)。
焦るしょーしん者を尻目に、休憩終了。「怯える女」後半の収録が始ったのです。





まずはアフレコレポ

オープニング

まず最初は、前半部分で部長の部分録り。すでに他の方の分は済んでますんで、部長がからむ会話ばかり。
ここで、まさかっつーか、そこまでこだわりますかっつーかの、OPナレの録りなおし。
あの名台詞再び!しかし、入られてすぐの森山さん、テンションがいまいち上がりきってらっしゃらない?
「仕掛けられた罠をくぐりぬけ」の『しかけられた』にちょっとろれろれ。
「誰が考えたんだ、この台詞」の声に、「○○か、○○でしょうね」と、当時の担当の方のお名前が上がったりして。
「ここは変えるわけにはいきませんから、お願いします」と録音監督さん
台詞のタイミングを計るため、前のOPナレをそのまま流してたのがかえってまずかったらしく、「自分の声には合わせづらいよ」との森山さんのご意見に、音声消して映像のみ。タイミングは時間ではかって無事録音。

お仕事モード?

前半部分の部長の出番を録リ終えたら、次は全員で後半収録。テストで1回流してすぐ本番。テストが終わった時点で、聞き取りにくい台詞や流れてしまった台詞には監督さんの注意が入ります。ここで、わかりにくい台詞は変えちゃったりもします。
さらに、台詞だけじゃなく、「このあたりはすでに仕事モードなんで、もうちょっと真面目に…」みたいな指示も入ったりして?(大笑)。
それを聞きながら、
「でもボーディって本気と冗談の区別がわかんない人ですもんね」
「そうそう、どこまでが冗談でどこからが本気なのかわかんない」
「真面目に冗談ゆってたり」
「笑って本音を言ってみたり」
と、ぼそぼそ突っ込んでる怪しい女がふたりおりました(苦笑)。

別録り

ふたりの台詞がかぶったりするシーンなんかだと、かぶる人だけ、後からひとり別録り。
後、ご存知のとおり、録音ブース内にはマイクが人数分あるわけじゃなく、交互にマイクの前に立って皆さん演じてらっしゃるわけですが、登場人物の入り混じったシーンだと、その交代が忙しいようで。
「マイクが忙しいので野島さん別でお願いします」という監督さんの指示が出ておりました。

シーンは長いけど、ドイルの台詞は少なめ。他の人の録りが終わって、次はドイルだけ。
そしたら、「2回ぐらいやれば?」って森山さんが笑って言い出したりして。「やだよ」って即答した野島さんのその声が、まんまドイルで…。ひとりあやしく身悶えておりました…(号泣)。




NG

NGはほとんどなかったです。出とちりぐらいですかね。さすがに台詞かんじゃう事もなかったですし。ただ、印象に残ったのが、若本さんが隣の台詞をゆってしまったシーン(爆)。だって、「おやすみなさい」と「おやすみ」が並んでんですもん間違えちゃいますよね〜。
しかし、みなさん、テストであわせにくかった台詞も、本番ではピタっと合わせてしまうし、うーん、さすが〜〜とうなってしまった素人でした。

アドリブ

20年経ってるとは言え、一時は毎週お付き合いなさってたキャラどもだけに、皆さんのノリもよく、テストの段階で、アドリブがちょこちょこ。さすがに音速丸クラスのアドリブは出てなかったですが(あたりまえや)、台詞や語尾をちょこっと変えてみたりなさいます。
そしたら、「若本さん、「かぎ探してんの」、野島さん、「庭弄り大好き」、いただきます」と、すかさず監督さんのチェックが入るのでした。

お当番

部長は出番が少ないからってな事を森山さんがおっしゃってたので?と思っていたら、先にビデオをお渡しして、皆さん御覧になってたのですね。
ドイルも出番が少なくて、このEpはボーディの出番が多いって事で、「お当番ってのがあったんですよ」ってな話になってました。私等が「○○メイン」ってゆってるのが、「○○お当番」になるわけですね。
つまりこれは、「ボーディのお当番の話」というわけで…。

出番の少なかった部長ですが、最後の最後で長台詞があるのがこのEp。ここで実際しゃべってみたら台詞が足りない事が判明。台詞が終わってるのに、部長の口が動いてる。
台詞足さなきゃなりませんね、ってあっさりその言葉が出てくるあたりが、さすが監督さん…。
そういや、ちらっと見えた台本には、付箋がいっぱいはっつけてありましたっけ…。

避難
その後半収録進行中、テストの最中にいきなり森山さんがブースから出てらしてびっくり(汗)。
部長の出番がまったくないシーンだったので、中のあまりの暑さに避難されたご様子ですが、録りが部長の台詞寸前まで進んだので慌ててらっしゃいました。←えーんかい、ばらして、その1




台詞

一部、心配する向きもあったボーディとドイルの台詞ですが、台本見せていただいたらこれがもうばっちし。ドイルのちょっと意地悪〜なとことか、ふたりの不毛〜な会話とか、なのに、おい!って突っ込める意味深〜なとことか、台本読んでるだけで顔がにやついてしまいましたよ。←ほころぶなどという可愛いものではない

カットシーンの台詞については、今回収録Epの内で2本、ここでも取り上げてますが、私は翻訳家じゃないので、出来るだけ原語のニュアンスを残しました。でも、さすがプロの翻訳は一味も二味も違いますよ〜♪


ボーディの真面目モードに突っ込んでたあやしい女二人が次に突っ込んだのが、電気毛布。なんで電気毛布を入れたって言われてボーディが嫌そうな顔をしたのか。
単純に考えるなら、そんなに電気毛布が嫌いか、寒がりの癖に、ってなもんですが、後から、お母さんが「私がきっとていてあげるわ」ってゆってたし…。もしかして、スーザンと一緒を期待してた?ってSIRENさまの突っ込みに、思わず、ボディガードが対象者と寝てて仕事になるかーーー!!と、ボーディに突っ込んでしまった大ボケでした。
清らかな関係?(爆)だったのに、変に突っ込まれたボーディこそいい迷惑なのでした(爆)。






続いて取材レポ

スタジオ内で収録が行われていた時、外では取材の打ち合わせが行われておりました。
やがて、「怯える女」収録も終盤と言う頃になると、5人ほどのマスコミ関係の方が入ってこられました。
その中にはきんちょーの面持ちのSIRENさまも。

そして、「怯える女」の収録が終わり、皆さん一旦スタジオの外へ。
そのくつろいでらっしゃる若本さんの所へご挨拶に伺えば、さすがにびっくりしてらっしゃいました。そらな〜、わざわざ奈良くんだりから来るとは思われてなかったろうし〜。
しばらくお話をさせていただいてたら、取材の準備が整ったと言う事で皆さん録音ブースの中へ。
ここでブース内は暑いから外で取材した方がよくない?って意見も出てたのですが、冷房きかせてくれたらここでいいよ、っておっしゃったのは若本さん。しかし、だからって、「零下ぐらいにしといて」はないでしょう。凍らす気ですかい!思わず、心中で突っ込みいれてた関西人。ほんとに、突っ込みやすい方です(爆)。

まずは撮影

隅っこに紛れ込ませていただいた取材現場。まずは3人並んでの収録風景撮影って事で、一応台詞を。
次は、あのボーディ、ドイル、部長の3ショットを拡大プリントされたものを見せられて「これと同じポーズで写真お願いします」って?
「これ、前は座ってるよな」と言いながら、森山さん、前の椅子へ。後ろで野島さんと若本さんがポーズ決められて、はい、チーズ?

さすが監督さん
「怯える女」にはなかったボーディ、ドイル、部長の3人が揃うシーン。しかし、監督さんはその日の録りの中で、3人揃うシーンをすぐに選び出されてました。やっぱ監督さんってすごい。だって、追加吹替のシーンなんて、とびとびだもんね。
しかも、台本にあった台詞はボーディと部長だけなのですが、その前にドイルの台詞があるって事まで把握されてんですもん。
ちなみに、そのシーンとは、「照準を合わせる相手が問題なんだ」の冒頭のカットシーンです。

インタビュアーは君だ

さて、撮影の後は、取材です。
時間がないから代表者が質問する事になってたのですが、その代表者であるブックレット用担当者ってのが、実はSIRENさまだったりするのですね〜。代表者質問ってのは聞いてたけど、まさか自分がその代表者になるとは夢にも思ってらっしゃらなかったSIRENさまは、その日いきなりそれを言われて、すっかり舞い上がってらしたそうです。そりゃね、あのお三方目の前にしてあがらん方がおかしいわな…。




インタビューの詳しい内容は、ブックレットとかを参考にしていただくとして、ここでは、いつものよーに、突っ込ませていただきます(爆)。

網棚から新聞が事件

まずはこの仕事はじめられたきっかけ。
M「アクシデント」
N「気が付いたら」
W「アクシデント」
どっちかというと、野島さん、森山さんは、ずっとギョーカイでやってこられててたまたま声の方にって感じだったのですが、若本さんは違うんですよね〜。酔っ払って乗ってた電車で網棚から落ちてきた新聞に「黒沢良声優養成所」の囲み広告が出てて…。ってな、若本さんファンの間では有名なお話なのでした…?(大笑)。思わず、「出た!」って内心突っ込んじゃったもんね(大笑)。

ドイルの声が違うぞ事件真相

次、CI☆5の思い出だったのですが、ここはもうこれに尽きます。
「さっきも若本と話してたんだけど、いっぱいありすぎて」っておっしゃってた野島さん一番の思い出!
N「野球で足折って、3回ぐらい病院で録ったんだよね。個室にかわって、機材全部持ち込んで。その後も、1ヶ月ぐらいギプズはめてたから座って録った。でも、立ってやんないと力が入らないんだよね」

これを聞いた時、私は感動に打ち震えてしまったのですよ…。許されるものなら叫びたかったです。聞いたか、相棒!「そう、それーーーーーーーー!!!!!」

地上波で見てた当時の事です。ある日、私等はドイルがしゃべったとたん凍りついたのです…。
「ドイルの声が違う!!!!」
なんでーなんでーと相棒と騒ぎまくり。野島さんの声じゃないドイルなんてドイルじゃない!とまで言い切って、声が違うその4本を封印してしまったのです。
後日、別の作品のインタビューで、野島さんが「足を骨折して病院で録った事がある」って話をされてたのですが、それがどの作品かにまではふれられてなかったのです。
さらに後日、当時の若本さんFCでのインタビューに同席させていただいた私は、思い切って若本さんに、「ドイルの声って途中変わりました?」って聞いちゃったんですね〜。答えはもちろん、「変わった覚えはないな」。
だったら、あの声は何?やっぱ、病院で録ったのってCI☆5なの?だから声が違って聞こえるの?
と言う20年来の疑問に、まさか野島さんご自身の口からお答えが聞けるとは思ってもいませんでした…。

ファン冥利
N「ボーディとドイルの違いを明確にしようと思って、ドイルはちょっと引いた感じにした。若本とのコンビでよかったんですよ」
W「ボーディは大好きですね。やりたい放題で女好きで、でも仕事はとことんってとことか、ファッションが粋なとことか」

お二人のこのお言葉が聞けただけでも、行ってよかったです〜〜〜〜(号泣)。

先日引っ張り出した当時のアニメ雑誌の若本さんのインタビューで、CI☆5についてお話くださってる部分があったのですが、そこでも若本さんは、「役者人生の中で、いくつか出会うぴったりする役」とゆってくださってました。

偶然の一致?

最後に、本日の感想。
M「懐かしい。でも、20年も経って古希も過ぎて声が合うのかなと」
N「当番がボーディでドイルの出番が少なくて、その辺寂しかった。でも、久しぶりに3人そろって懐かしかったし楽しかった」
W「やりながら思い出してた。20年前は台詞言うのが精一杯だったけど、今日は楽しめてる」
 (ここで、若本真面目だから、の声あり)

ここで判明したのが、若本さんってば、主役レギュラーはこのボーディが初めてだったと言う事。
そう言えば、ボーディ役のコリンズ氏自身も、主役クラスのレギュラーはボーディが初めてだったはず…。
不思議な偶然の一致に、なんか感激してしまいました。
そういや、若本さんの声って、どこか初々しかったわ…!?(爆)。
確か、CI☆5と同時期の放送だった、「アクロバンチ」のヒロ兄ちゃんも、アニメでは初めてのレギュラーっておっしゃってましたっけ。
ボーディの声は結構「若本節」だけど、ヒロ兄ちゃんにはまったくなかったのはそのせいだったのだろうか…。ってか、ヒロ兄ちゃんはキャラが違うってのもあると思うけど(苦笑)。爽やかな美形…?
いやもう、音速丸とヒロ兄ちゃんの声、同一人物とは、誰も思うまい…?
緒方先生だと、もうかなり音速丸だけどね(爆)。ってか、音速丸に基準を置くな!(苦笑)。

8時間
森山さんは、声があうかどうかの心配はされてたましたが、当時よりは声は出るようになってるとおっしゃってました。それはなぜかと言うと、当時は、煙草は吸うわ酒は飲むわの不摂生の極みの生活だったそうで、寝ないでアフレコなんて当たり前だったそうで。←って、だからばらしていいのか、その2
でも、今日は長丁場になりそうだし、このためにちゃんと8時間寝てきてくださったのだそうです♪

が、がんばります?(汗)

お当番の話あたりから、まだ他に4本未収録のが残ってますという話になりました。そしたらば、みなさん、「是非やりたいね」っておっしゃってくださいまして(号泣)。
これが売れれば続きが作れますって話が出たのですが、それを聞かれた野島さんがおっしゃいました。
「売ってください」
は、はい!が、がんばりまっす!?




至福…

取材前後の休憩中、若本さんとお話する時間をいただけたのですが、それって若本さんの隣に座ってお話うかがえたのですよね〜。いや〜、当時も何度かお会いする機会に恵まれましたが、すぐ隣でお話出来るなんて…。と〜っても緊張したけれど、至福の時間でありました…。
「彼の芝居に負けないようにね、演技してます」っておっしゃってた若本さん、彼とはもちろんコリンズ氏の事ですが、若本さんってば、結構コリンズ氏がお気に入りのご様子。ひとつ年下だって事もご存知で、ちょっとびっくり?
この後、別の日に「ファイナル・オプション」の収録もありますもんね〜。ってあたりから、友人が、タブロイド紙や色んな記事で集めてくれたコリンズ情報の中から、現在、カリフォルニア在住で、あっちでは俳優じゃなくて会社やってて、時々欧州へ役者の仕事しに戻ってます。ってな事を提供。(注・タブロイド紙が元ネタだけに、信憑性に問題あるかも)
後、「ファイナル・オプション」だけじゃなく、日本のテレビで放送されたのは、戦争モノが2本ありまして、テレビ放送はされてないけどビデオになってる「切り裂きジャック」のコリンズはと〜っても素敵なのです。などという事もしゃべってたな、私。
ジャングル・ムービーももちろんだけど、あの「切り裂きジャック」のジョージ(爆)を若本さんの声で聞けたら最高だろうな〜、などとうっとり考えてしまったのでした…。

やがて、休憩も終わり、若本さんはスタジオの中へ。カットシーンの追加吹替の収録が始りました。
この後もお仕事があるSIRENさまは、一足早くお帰りに。
私も、最後まで見学させていただきたかったのですが、翌日は仕事…。後もうちょっと、このシーン聞いたら、なんて事ゆってたらキリがないので、早めにおいとまさせていただきました。
お誘いくださいましたプロデューサーさま、ほんとにありがとうございました。
録音監督さま、あやしい見学者が隣で身悶えててすいませんでした(汗)。





あやしい奴再び
行きの新幹線の中では、東京が近づくにつれ激しくなる鼓動に、友人に泣きを入れてたしょーしん者ですが、帰りの新幹線の中では、いただいた台本めくってにんまりしてる不審者になっておりました。
窓の外を眺めていても、つい出てくるのは思い出し笑い…。それからしばらくの間、と〜ってもあやしい奴になってた事はいうまでもありません(苦笑)。