銃の小部屋
銃の基本的なところ、調べてみました。
ライフル銃 | 小銃など銃身の内部に螺旋状の溝(ライフリング)を刻んだ銃。発射される弾丸をこの溝に食い込ませ回転を与え、ジャイロ効果により規則正しい弾道をもたせた。 軍用、猟用ともに多く用いられている。 ライフリングは2本から十数本まであり、角度、回転方向、形状も銃により異なる。 |
散弾銃 | ショットガンともいい、銃身の銃腔内部に旋状がなく、滑らかな銃で、散弾を発射するよう作られている。急速に移動する標的や獲物などを撃つ為には多くの散弾群で包む事が効果的である事から、鳥や、小動物を主とした狩猟に用いられ、スキート射撃やトラップ射撃などのクレー射撃競技にも使用される。 形式にはシングル=バレル、ダブル=バレルがあり、機関部の構造によって、単発銃、連発銃、自動銃の区別がある。 有効射程距離やショットバターン(散開径)は、銃器の口径、使用する散弾の大きさ、火薬の種類などによって異なる。なお、鹿玉(大粒の散弾)やライフル=スラッグ(一粒玉)などを使用して近距離で射撃する場合は、鹿や熊などの大型獣をも仕留める事が出来る。 |
特殊銃 | 救難銃、麻酔銃、鋲打ち銃など。 救難銃とは、河川、山間部で遭難者救助用ロープを発射するのに使われる銃。 麻酔銃は殺傷用の弾丸に代わって、麻酔薬の詰まった特殊弾を発射し、猛獣などを傷つけずに捕獲する場合に使われる。 |
軍用 | 小銃、機関銃、拳銃、軍用散弾銃、信号銃 |
狩猟用 | ライフル銃(主に大物狩猟)、散弾銃(主に鳥猟)、空気銃(主に小鳥猟) |
射撃競技用 | ライフル銃、散弾銃、空気銃、拳銃 |
護身用 | 拳銃 |
小銃 | 口径7ミリ前後の軍用携帯火器の総称。歩兵銃、狙撃銃、信号銃など。 他に、発射機構により、単発式、連発式、自動装填式があるが、歩兵の主力兵器としてあらゆる戦場で使用されるため、水につけたり、泥をかぶっても故障が少なく、暗夜に手探りで分解結合が出来る事も条件の一つで、大量生産が可能なよう、生産価格も安い。さらに、銃床部で敵を殴り倒せる堅牢さもあわせもっている。 弾丸の最大到着距離は約3000mで、有効射程距離は300m〜500mである。 第2次世界大戦以後、頻発する局地戦争の為、到着距離を犠牲にしても近距離戦闘に有利な、高初速弾をばらまくように撃てる小銃が好まれる傾向が強まり、同時に弾薬消費量が増大した為、小型の弾薬をより多く携帯するようになっている。 |
拳銃 | ピストルともいい、近接戦闘用または護身用の小銃器で、おおむね片手で操作できる物をいう。短銃も同義。 拳銃は構造上、回転式(リボルバー)と自動式(オートマチック)の2種に区別される。 オートマチックは装弾数が多く、装填が簡便である事から、軍用として多くの国で重用されている。リボルバーはオートマチックに比べて、装填弾数は少ないが、安全度が高く、不発弾の処理や取り扱いの簡便さから警察用に広く使用されている。 初速は秒速200m〜300m、有効射程距離は20m〜50mである。 |
空気銃 | 空気の圧力を利用して、コルク以外の弾丸を発射する銃をいう。娯楽施設などで、銃口にコルク栓をつめて撃たせる銃は、空気銃の範疇には入れられていない。 空気銃は火薬銃ほど弾力が得られないという大きな欠点があるが、ほとんど発射音がないため、隠密武器にされることがあった。なお、空気銃は弾丸の費用が低廉である上、銃自体も安価にできるので、スポーツ銃として、普及の道をたどった。 |
機関銃 | 弾丸の装填、発射、空薬莢排出の三動作を連続的に行う小火器。引き金のひき方で、単発、散発、自動発射の操作が出来る。 弾丸の発射速度は、毎分500発〜1000発で、弾丸速度は毎秒400m〜800m、有効射程距離は2〜5kmである。 大きさと重量で、軽機関銃、重機関銃に大別される。重機関銃をさらに大型化し砲の分野へ発展させた機関砲は、特に対空兵器として威力を発揮している。 |
サブマシンガン | 自動小銃や機関銃のような遠射性はないが、軽量で取り扱いが簡単な近射性の機関銃で、短機関銃ともいう。普通、口径7ミリから11.5ミリまでの拳銃弾を使用し、毎分500〜600発の発射速度をもち、有効射程距離は80m〜120m程度の自動拳銃と機関銃の中間兵器。 |
ロケット弾 | 爆薬あるいは化学剤を装浬したロケット推進の兵器のうち,無誘導の自由飛翔ロケットをいう。誘導ロケットはミサイルと呼んで区別される。 ロケット弾の弾道安定は,翼安定か旋動安定により得られる。ロケット弾は発射機(ランチャー)から発射される。発射時の反動はないため,発射機は火砲に比べて軽量かつ簡単な構造にできる特徴があり,第2次大戦中から対地攻撃用,対戦車攻撃用に多用された。現在,対地攻撃用として,多連装式発射機から至短時間に数十発の大口径のロケット弾を発射して瞬間制圧効果を目的とするものから,携帯型の対戦車ロケット弾発射機から発射される小口径のロケット弾にいたるまで多種多様のものがある。 |