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ボーディ、そして後半数話ドイルも乗っていた車 
(Ford Capri MarkV) ストーリー

by  toshi さま

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1911年イギリスに進出したフォード・モーター・カンパニーは60年代アメリカ市場でマスタングを発売、大成功を収めるとその勢いを駆って今度はヨーロッパでの成功を収めるべく、イギリス・ドイツにて欧州版マスタングの発売を決定した。
当時、イギリスには若者向けの車がなく、2ドア・4シーターのスポーツカーを低価格で発売すれば市場攻略は思いのままと考えたのである。
1969年3月、フォードは正式にマークTカプリを発表。当初コルトと呼ばれたが、三菱が同名の車を販売していた為、イタリア南部の小島の名前をとってCAPRIと名付けられた。価格は最高級のモデルで1,291ボンド、多くのバージョン/オプションと強力なパワーを持ったこの車は、多くの人々の心を掴み、ヨーロッパ最高の販売記録を持つ自動車のひとつとなった。
1974年2月、さらにシャシーとサスペンションはそのままにボディーをクーペスタイルからファミリー向けのハッチバックに改良したマークUカプリを発売、しかし、このスタイルは市場に受け入れられず、折からのオイルショックや生産コストの上昇も相まって販売数は一気に激減してしまう事となった。
1978年、フォードは挽回をはかるため、マークVカプリを発表する。ボディーやヘッドライト等を大幅に変更し、インテリアも豪華なものとした。
当初は販売数も伸び悩んでいたが、やがて人気のあった2.8iモデルをV6エンジン、燃料噴射システム導入で160bhpまでアップさせると、ターゲットは若者からしだいに中上流階級に切り替わり、価格も7,995ポンドに値上がりしたものの、市場に受け入れられ始めた。
その後、1982年にはスタンダードモデルの1300が生産中止になるが、1986年には本革シートの豪華限定モデルを11,999ポンドで販売する等、同年12月19日正式生産中止までの8年間で、32万4045台が作られるヒットモデルとなった。
当初は、ヨーロッパ版マスタングと言われたカプリだが、今日に至っては個性的なスタイルで独自の地位を確立している。
18年の長きに渡り、ヨーロッパで威勢を放ったスーパー・スポーツカーとして多くの人々の記憶にとどめられる車となっているのである。

 

  技術仕様
タイプ Capri、1969-1987
エンジン フロント4気筒またはV型6気筒
総排気量 1.3−3.0リッター
最大出力 61−160bph
バブルシステム シングルまたはツイン・OHC
燃料システム キャブレターまたは燃料噴射式
トランスミッション 4/5速MTまたはAT
駆動方式 後輪駆動
サスペンション(F) 独立懸架、ストラット、コイル、アンチロールバー
サスペンション(R) ライブアクスル、半楕円スプリング、アンチロールバー
シャーシ/ボディー 自立型
ボディータイプ 2ドアクーペまたは3ドアハッチバック
車長 4,267−4,440mm
車幅 1,645−1,700mm
ホイールベース 2,565mm
トラック(前/後) 1,345/1,320−1,400/1,430mm
車両重量(空車時) 850−1,250kg
最高速度 138−215km/h
0−100km/h 8−18秒
総生産台数 1,886,647台